４ー９【終】 ページ38
かごめ＞もういいって、何が？
鬼太郎＞君は、妖怪に対して疑心暗鬼になっている。僕らに対しても。違うか？
かごめ＞・・・・・。
鬼太郎＞まなや裕太くんの前では、普通に振る舞ってるみたいだけど・・・本当はーー。
かごめ＞知ってはいたわ。あなた達みたいな、人間を守ってくれるような妖怪がいることは。でも、今まで散々命を狙われてきたし、呪いだって掛けられてる。そうなるのも当然だと思うんだけど？
鬼太郎＞だから、２つ目の呪いについても話さない？
かごめ＞そっちは妖怪は関係ないんだし。別に構わないでしょう。
鬼太郎＞・・・・・君は、本当はどっちなんだ？
かごめ＞？
鬼太郎＞周りを遠ざけたいのか、それとも近付きたいのか。
かごめ＞っ・・・。
鬼太郎＞見捨ててほしいのか、助けてほしいのか。
かごめ＞！
鬼太郎＞君はーー。
かごめ＞っ！あなたには何もわからない！
鬼太郎＞っ・・・！
かごめ＞末代まで妖怪に呪われて、いつ死ぬかもわからない！その上母さんにまで呪われて！捨てられて！そんな私の事なんて・・・仲間に囲まれて守られて！ずっと誰かと一緒にいるあなたなんかには！わかるわけない！
鬼太郎＞・・・。
かごめ＞呪われたなら解けばいい？簡単に言わないで！私の呪いだって解けないくせに！！
身を乗り出し、怒鳴り付けるように言葉を繋げるかごめ
おそらく、まなや裕太ですら見たことないだろう
ここまで感情的になった彼女を
だからこそ、鬼太郎は思ったのだ
自分の言葉が、彼女の核心に触れたのだと
どこからがそうだったのかは、言われなくてもわかっていた
かごめ＞ハァ、ハァ、ハァ、ッ・・・・・帰るわ。
散々怒鳴ったことで、息を切らしていたかごめ
一言だけ・・・震えた声で帰ると告げた彼女は、飛び出すように鬼太郎の家を出た
目玉＞鬼太郎、追い掛けんのか？
鬼太郎＞父さん・・・。
目玉＞なんじゃ？
鬼太郎＞今、彼女を追い掛けたとして・・・僕は何を言えばいいんですか？何をすればいいんですか？
目玉＞鬼太郎・・・。
鬼太郎＞たぶん、聞く耳を持ちませんよ。何を言っても、何をしても、今は彼女の逆鱗に触れるだけです。
目玉＞・・・・・そうじゃのう。
鬼太郎＞でも、少しだけわかった気がします。
目玉＞？
去り際に見た、かごめの表情
彼女のエメラルド色の瞳は、潤んでいた
きっと今頃、彼女はーー
かごめ＞・・・・・っ・・・。
ひとり・・・冷たい空の下で、静かに頬を濡らしている
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サヤノ - こんにちは、初めまして…新シリーズ鬼太郎を毎週見ています、サヤノと申します、ミサカさん、巫女の宮代さんはある事情で呪いを解くゆえに妖怪退治をしていましたね…それから私はたくさんの妖怪をしっかりと存じております。 (2018年5月17日 16時) (
レス) id: cb9756c96f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 現在アニメで新シリーズ放送見ています。鬼太郎の声優さん良かったですね。鬼太郎今回はクール (2018年4月23日 21時) (レス) id: bb8a588750 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2018年4月17日 15時
