ゲゲゲの鬼太郎〜呪われた少女〜

不思議の森の禁忌４ー１ ページ30

かごめ＞・・・・・で。どうして彼の事を喋った上に、ここまで連れてきてるわけ？まな。

まな＞うぅ・・・。

コンビニの袋を下げたまなと、少し不機嫌そうなかごめ

まなが宮代神社に連れてきたのは、例の妖怪ポストについて最初に教えてくれた、裕太だった

裕太＞ここに鬼太郎が住んでるの？

２人の様子など知らず、裕太は楽しそうにはしゃいで聞いてきた

コンビニで買い物を済ませたまなは、帰り際にサッカーボールを持った裕太に声を掛けられた

鬼太郎に会えたかという質問に、まなは会えたと答えた

更に目玉おやじの事を話している途中、妖怪の世界と人間の世界は交わってはいけない、と言っていた鬼太郎の言葉を思い出した

あまり話してはいけないことなのだと伝えると、途端に涙目になってしまった裕太

仕方なしに、まなは鬼太郎の事を話してしまうのだった

まな＞す、住んでるんじゃないよ。

かごめ＞神社(うち)に居候させた覚えもないわ。

明らかに不機嫌な様子だが、同時に呆れてもいるかごめが突っ込む

まな＞うっ・・・き、鬼太郎達がいるゲゲゲの森が、ここと繋がってるの。でも、人間はゲゲゲの森に入れないみたい。私だって行ったことないよ。

裕太＞人間が入れないの？すごーい！

「ここ？」と言いながら、入口を探し始める裕太

まな＞ふふっ。だから、人間は入れないんだってば。

その時、まなのスマホが鳴った

裕太＞うわっ、トンネルだ！まな姉ちゃん、かごめ姉ちゃん。見て！

まな＞ん？

裕太＞ゲゲゲの森に、繋がってるのかな？

まな＞えぇ？

ふと、茂みの向こう側を見るまな

その向こうには木が連なっているだけだ

とても森に続いているようには見えない

まな＞そうかもねぇ。

合わせてそう言うと、スマホに視線を落とす

裕太＞いやったぁ！鬼太郎に会えるんだ！すごーい！どこまでも続いてる！

かごめ＞？

まながメッセージを打ちながら読み上げているのを聞きながら、裕太の発言が耳に入った

かごめ〈どこまでも続いてる？おかしい・・・まさか、本当に・・・〉

慌ててしゃがむと、かごめは中を覗き込む

かごめ＞ちょっと、裕太くん！

裕太＞かごめ姉ちゃんも！早くぅ！

かごめ＞ちょっ、待って！

裕太を追い掛ける形で、かごめもトンネルの中を進んでいくことに

まな＞あれ？

メッセージを送信し、顔を上げたまな

だが２人の姿はなく、あるのはサッカーボールだけ

まな＞裕太くん？かごめ？２人共、どこ行っちゃったの！？

４ー２→←イラスト、その２

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