ゲゲゲの鬼太郎〜呪われた少女〜

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大翔＞はははっ！だったら呼んでみろよ。そもそも妖怪ポストって、どこにあんのか知ってんのかよ？

裕太＞・・・・・知らない。

大翔＞ほら見ろ。やっぱウソじゃん。

まな＞・・・かごめ、知ってる？

かごめ＞名前だけ。どこにあるかは知らない。

そう言うと、むしろ知っていたこと自体に驚いたらしい

まなは軽く両目を見開いて、かごめを見つめる

それから少し悩むと

まな＞じゃあ、お姉ちゃんが探してみるね。こういうのはネットに聞くのが一番！

スマホを取り出してコメントを載せるが

まな〈答えてくれる人なんかいないよねぇ・・・〉

と、本人はかなり望み薄だと思っていた

まな＞いた。

かごめ＞？

思わず声に出た

貼られていたＵＲＬを頼りに探すと、ある路地裏を覗き込む

まな＞ここだね。

裕太＞きっとあれだよ。

指をさされた方を見ると、暗がりにぼんやりと怪しげなポストが見えた

まな＞あそこに、手紙を入れればいいのね？

裕太＞うん。そうすると、鬼太郎がカランコロンッて来てくれるんだって。

蒼馬＞カランコロンッてなんだよ？

裕太＞カランコロンなんだよ！よく知らないけど。

大翔＞カランコロンッ、カランッ。

鈍い音が響いた

大翔＞兄ちゃん！

まな＞お姉ちゃんが出してあげる。

蒼馬＞いや、だからなんで俺が・・・！

再びチョップを食らった蒼馬が曲げている背中を机代わりにし、紙とペンを用意したまな

まな＞手紙ってどうやって書くんだっけ？・・・鬼太郎さんへ。街の人が木にされて困っています。助けてください。犬山まな。んー・・・。

かごめ＞？・・・何、まな？

まな＞ううん、なんでも！

かごめ＞？

栗色の腰まである長い髪を揺らし、小首を傾げるかごめ

それを見てから、まなは更に何かを書き足した後、紙を二つ折りにする

蒼馬＞おい、まな。本気か？

答えることなく、路地を進んでいくまな

薄暗い路地裏は少し気味が悪いが、思い切ってポストに手紙を投函した

まな＞ふぅ・・・入れたよー。

蒼馬＞お前ぇ、呪われるぞぉ！

まな＞あんだとぉ！？

駆け出したまなだったが、足下に転がっていた空き瓶を踏んだ

そのまま後ろに転び、色々と派手な音が響く

まな＞あんにゃろぉ、どこ行った！？

かごめ＞先行った。

まな＞引き留めてよ！

かごめ＞えー・・・。

裕太＞ありがとう。信じてくれて。

嬉しそうに駆けて行く裕太

まな＞信じた訳じゃないんだよなぁ。２１世紀に妖怪なんて、いるわけないのに・・・。

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