検索窓
今日:24 hit、昨日:8 hit、合計:87,113 hit

たんたん坊の妖怪城3ー1 ページ20

かごめ>・・・・・。

学校の窓から外を見つめ、かごめは考えていた

見上げ入道に霊界送りにされ、鬼太郎とそこにいた時のことだ

「なんで・・・」

「勝手に、目の前で死なれたら困る」

「・・・・・」

「とにかく、このまま掴まってるんだ。絶対に離すな」

「なぜあなたが困るの?必ずしも、人間を助けなきゃいけない理由はないでしょう?特に私は・・・巫女なんだよ?時と場合によっては敵になるかもしれない。それでも、あなたは助けるの?私を」

「少なくとも、目の前にある助けられる命を助けない・・・そんな事をするつもりはない」

「・・・・・それは、助ける力がある者が口にする台詞よ」

「?」

「・・・・・なんでもない」

「・・・・・しっかり掴まってるんだ。離されて、迷子にでもなられたら困る」

何も聞き返してはこなかった

聞こえていたはずなのに

あの静かな空間では、どんな小さな言葉でも聞こえてしまう

それなのに・・・

掴まるように言いながら、彼はかごめを引き寄せた

そのまま首に腕を回すように促され、つい引き寄せられたままそうしてしまう

すがり付くように、しっかりと回してしまった

鬼太郎が離すまいと、彼女の手を握っていたから

それもある

かごめ〈今までずっと、甘えないようにしてきたのに・・・そして、これからも〉

突っ伏して寝始めたかごめ

彼女はいつも、同じ夢を見る

母親に呪いをかけられた、あの日の夢だ

実家の宮代神社ではなく、家族3人で暮らし始めたアパート

寝転がっている自分

目の前には母親と、その背後にある白い天井

首に掛かる圧迫感と息苦しさ

何度も繰り返されるあの日

何度も繰り返される母の言葉

何度も繰り返される、母が目の前からいなくなった瞬間

忘れられるわけがない、あの日、あの瞬間の出来事ーー

かごめ〈母さん・・・〉

ひとつ目の呪いは、おそらく妖怪を倒せば解ける

なら、もうひとつは?

かごめ〈どうでもいい・・・どうせ、呪いは解けない。なら、もう考えたくない〉

生きることを放棄した彼女は、完全に睡眠に入る



「可哀想に。まだ子供よ・・・」

「本当に。可哀想だわ」

「あの子、確か父親もいないだろ?」

「逃げたんだと」

「ママとパパが言ってたけどさ、おまえママに捨てられたんだろ?いらないって」

「捨ーてられた!捨ってられたぁ!」



かごめ〈あぁ、もう・・・早く帰って寝たい〉

昔の夢は大嫌いだった

周りはいつも、雑音のように五月蝿かったからーー

3ー2→←2ー9【終】


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サヤノ - こんにちは、初めまして…新シリーズ鬼太郎を毎週見ています、サヤノと申します、ミサカさん、巫女の宮代さんはある事情で呪いを解くゆえに妖怪退治をしていましたね…それから私はたくさんの妖怪をしっかりと存じております。 (2018年5月17日 16時) (レス) id: cb9756c96f (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 現在アニメで新シリーズ放送見ています。鬼太郎の声優さん良かったですね。鬼太郎今回はクール (2018年4月23日 21時) (レス) id: bb8a588750 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミサカ美琴 | 作成日時:2018年4月17日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。