∞A cup of coffee∞《青》Part3 (ページ9)

今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:48,437 hit

99 ページ9

*

そして、引っ越し当日。
章大は章大、私は私でそれぞれ荷物をまとめてマンションに運んでもらう。

よこちょと村上さんが手伝いに来てくれて。
村上さんは私の家を手伝ってくれる。

村「おま、一人でこんな広い部屋に住んでたん？」

『うん、ええでしょ♪』

村「どうしたらそんな儲かるん？」

『内緒です！』

村上さんは手伝いながら株がどうとか不動産とかぶつぶつ言うてたけど、兵庫のマンションを貸しに出してるって言うたら妙に納得してた。

ある程度のものはまとめてあったから、運び出すのを手伝ってもらって。

トラックが出発したのを見届けて、大家さんに鍵を返して。

新居までは歩いていく。

村「たに、ヤスのことよろしくな？」

『たにってなんやねん！笑それに、私がよろしくされる方やわ』

村「たにちゃんって、俺のガラじゃないやろ？笑」

『確かに、もりちゃんのことも呼び捨てやもんね』

村「せやろー？ヤスの方は荷造り終わったんかな」

『服がたくさんあるから、ダンボール一箱分後輩にあげたっていうてたよ？』

村「後輩に？もらった後輩ええ迷惑やん」笑

『なんや、仲良しの後輩がおるんやって。いつも着なくなった服あげてるんやって』

村「ほー、そんな仲ええ後輩がいるってええな。マンションここやったっけ？」

『うん、ちょっとまって…あ』

入り口の自動ドアはカードキーをかざさな開かんのに、見事にドアに突っ込んでいった。

.