∞A cup of coffee∞《青》Part3 (ページ33)

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大「たにちゃん、おはよー♪」

次の日、例の男の人が来る5分前に大倉さんがカフェに来てくれた。

いつもは長話せえへんのに、今日はずっとレジにおって。

大「あいつ？毎朝来るのって」

一人の男の人がカフェに入ってきたタイミングで、こっそり聞かれる。

黙って頷くと、大倉さんはボリュームを戻して会話を続けた。

大「ほんでな？亮がこのまえ取ってきた契約がものすごかってん」

『え？そうなん…？』

大「俺同期やからちょっと悔しくてな？毎日頑張ったろーって思って、、」

おーくらさんと話してたら、その日は何も買わずに帰っていった男の人。
　

大「ふーん…人がおれば買わへんのや。だいぶ危ないやつかもしれへんな」

俺恨まれたかもーって明るく言って始業ギリギリまで客席で仕事してた。

次の日もまた次の日も男の人は来たけど、毎日錦戸さんや大倉さんがいたから、話しかけられんくて。

『あの人、営業の人？』

錦「いや、開発の人やと思うで？」

帰りも一緒になることはなかったから大丈夫やって思ってた。

でも、なんだか今日は誰かにずっと付けられてる気がして。

電車の中でも視線を感じて、最寄り駅から家までは直結やから何もなかったけど。

その日から毎日、ずっと誰かに見られてる感覚があった。

どうしてもお買い物せな食材がなくて、マンションからちょっと離れたスーパーで買い物した帰りやった。

男「谷口さん？」

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