∞A cup of coffee∞《青》Part3 (ページ30)

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お腹が一杯になったところで、今度は札幌の市街地の方に戻る。

安「札幌のアーケード街があってな？そこでお土産とか買おうと思って」

『お土産屋さん回りたいなぁって思ってた♪』

安「せやろ？ほんならそこ決定…」

章大がゆっくりブレーキを踏んで路肩に車を寄せたかと思うと、助手席側の窓を開けた。

安「村上くん、すばるくん！今からどこ行くん？」

渋「おぉ、ヤスや！乗せてくれ」

安「ええよ」

二人が乗ったのを確認して、章大はまた車を走らせた。

村「すまんなあ。これからどこ行くとこやったん？」

安「札幌の市街地行こうとしててん。一緒に行く？」

渋「ええの？たにも、かまへん？」

『ええよ♪大勢でも楽しいもんな。二人はどこ巡ってたん？』

村「小樽のオルゴールが有名やって言うから、そこを見てきてん」

安「そうなん？俺らガラス工房巡ってたで」

渋「偉い近くにおったのに会わへんかったな」

安「ほとんど建物の中におったから」

村「それを言うたら俺らもやわ」

やっぱり∞のメンバーは仲がええんやなって思いながら話を聞いてた。

一緒に働いてたり、バンド組んでたりで。

男の友情ってええなぁなんて考えてたら。

村「たに、たにって！しんどいん？」

『へっ！？元気やで？』

村「ならなんでそんな静かやねん！」

渋「話してくれな、寂しいやろー」

後部座席から身を乗り出すようにしてそう言ってくれる二人に、なんだかホッとした。

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