∞A cup of coffee∞《青》Part3 (ページ25)

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小樽について、すぐ目についたコインパーキングに車を停めるとそこから歩いて目的地に向かう。

安「小樽にはな？ガラス工房がたくさんあんねん。色々見て、刺激受けよ思って」

『小樽のガラス工房、うちの両親も何回か行っとったみたい』

安「そうなん？ほんまは体験とかしたかったけど予約が必要なんやって。ついた」

最初についたのは、瓦屋根の大きな建物。
昔から続くお店なんやってことがひと目でわかる。

繊細なガラス細工もあれば、お寿司もあって。

外国のお客さんに人気なんやって。

それから次に着いたんは、コンクリート壁の大きな建物。

ここも昔からずっと続いてるガラス工房で。

章大は並べれてる商品をよく見て、たまに手に取ったりしながら感想を言ってる。

でも、私の右手を離すことはなくて。

安「どれもこれもめっちゃ繊細に作られてるわ…」

『章大のガラス細工は全部横山さんが作ってはるの？』

安「せやで。たまに俺が作ることもあるけど。やっぱりこういうとこで見たら勉強になるしな」

『章大がガラス細工作ってるとこ…、今度見てみたいな』

安「見に来てもええよ？Aが休み取れたらやけど」

『せやんなあ。今度有休使って調整してみようかな』

店内をグルーっと見て、ちょうどレジのところに来たとき。

何となく、違和感を感じた。

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