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《blue》
今日はホワイトデー。
クリスマス・イブに付き合い始めて、プロポーズはいつしようってずっと考えとった。
Aに予定を聞いたら、空いてるって。
言うなら、今日しかないなって。
場所はどこにしようか。
仕事終わりに、車で行けるところ。
せや、あそこがあるやん。
海が見える駐車場。
ふっつーのとこなんやけど、夜になったら夜景が見えてめっちゃきれいなんよ。
そしたら、夜ご飯は？
寒いやろし、温かいのがええよなあ。
あ、ジャーポットにミネストローネ作って持ってったろ。
それならお店予約せんでも、大丈夫やんな。
あとは…プレゼント。
ブルーサファイアが埋め込まれた指輪。
自分でデザインして、よこちょの会社に行って作らせてもらったこの世に一つしかない指輪。
もしフラれたら、渡せへんのやけど。
準備はバッチリして、仕事に行った。
ホワイトデーで、何か期待してるんか、やたら話しかけてくる女は無視して。
やっと待ち合わせの時間になる。
待ってる間もまとわりつかれるけど、全く相手にせんで。
海に連れて行ったら、めっちゃ喜んでる。
しばらく海を眺めてたんやけど、ドキドキする心臓を何とか抑えて。
安「A？まだつき合って3ヶ月も経ってへんけど…一生幸せにします。俺と結婚してください」
Aは何も言わんと俯いてもうて。
安「やっぱあかんよな」
そういって、また海の方を見るしかなくなった。
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作者名：morimori | 作成日時：2017年1月3日 18時
