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最初はみんなでまとまって滑ってたんやけど、もりちゃんと錦戸さんが、上級者コースに滑りに行くことになって、他のメンバーはロッジ前のベンチに座って休憩。


せっかくやから、章大の隣に並んで座る。


いい天気で日焼けしそうやったから、ゴーグルもフェイスマスクもそのままで。


そしたら、すっと目の前に男の人が二人だったから話しかけられるんや思って、ゴーグルを取った。


男「ふたり?」


『7人やで』


男「おっ、関西の子?」


『そうですけど…』


男「何してるの?」


『上級者滑りに行った友達を待ってるんです』


男「そうなんだ!せっかくここまで来たんだからさ、俺らと行っちゃわない?」


『あの、私達二人に言ってます?』


男「もちろん!ほら、行こ?」


安「あんなあ…申し訳ないけど、男にナンパされて着いて行く気なんかサラサラないわ。俺男やし?」


そう言ってゴーグルと顔まで覆ってるネックウォーマーを取った章大を見た男二人組は、あっけにとられていた。


そしてすぐその場を離れて、代わりにおーくらさんの豪快な笑い声が聞こえてきた。


それから程なくして、錦戸さんともりちゃんが戻ってくる。

おーくらさんが楽しそうにさっきの件を報告してから、ロッジに入ってお昼ごはんを食べた。


お昼のあとも何本か滑って、帰り際に、日帰り温泉に入ることになって。


もりちゃんと二人で女湯に入った。




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作者名:morimori | 作成日時:2016年12月16日 6時

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