仲良し家族のお兄ちゃんはお医者さん！5 (ページ10)

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入院中の出来事(妹)10 ページ10

Aside
今日は瑠美ちゃんあんまり元気がないような感じだった。
ずっとベッドの上でぼーっとしてるみたいで。
夜ご飯もちょっとしか食べなかった。
A「瑠美ちゃん大丈夫？しんどいの？」
瑠「大丈夫だよ。ちょっと疲れただけ。」
今日は早く寝るねって消灯前に寝ちゃった。
．
私はなんか寝付けなくて静かな病室で音楽を聞いてたんだけど・・・
突然のアラームの音にびっくりした。
瑠美ちゃんのところから。
急いでベッドに駆け寄って手首に触れる。
この前翔にぃたちが学校に来ていろいろ教えてくれたんだよね。
A「・・・脈触れない。」
手を伸ばしてナースコールを押したけど、誰も出てくれない。
廊下にも出てみたけど誰もいない。
こんな時に限って今日はお兄ちゃんたち当直じゃないって言ってた。
風磨先生ならいるかもしれないと思って、電話を掛けてみた。
電話番号交換しておいてよかった。
風「・・・もしもしAちゃん？」
A「風磨先生、瑠美ちゃんが。」
風「アラーム鳴ってるね。誰もいないの？」
A「うん。ナースコール押したけど・・・」
風「呼んだら反応ある？手握り返したりは？」
A「動かないよ・・・」
風「すぐ行くね。
Aちゃんこの前の覚えてる？心臓マッサージ。」
A「う、うん､､､」
風「ちょっとやってみて？」
わ、私が？そんなの・・・
でもやらないと瑠美ちゃんが危ない。
スマホをスピーカーにして、瑠美ちゃんの胸に手を当てた。
A「あっ・・・」
アラームの音の中にピッピッて尾とも混ざった。
風「その調子で続けてて？すぐに行くから。」
あの時は人形みたいなのでやったし、本当の人に心臓マッサージをするなんて・・・
ものすごい恐怖だったけど、目を閉じて必死に胸を押し続けた。