入院中の出来事(妹)9 ページ9
智side
智「A、退院明後日にしようと思う。」
2週間入院して全身状態も今後の方針もちゃんと判断できたからね。
夜、リビングでみんなに伝えた。
雅「Aには？」
智「明日伝えようと思ってる。太輔と。」
和「帰って来るの？」
智「うん。(笑)」
潤「よかったー。」
2人も嬉しそう。
翔「結構長かったなー、この2週間。」
雅「退院祝いに美味しい物作ってあげようかな。
あ、それで検査結果は？」
智「あんまり変わらなかったよ。喘息はこれまで通りその時々で対応して行けば大丈夫そう。
運動で喘息を起こすこともなかった。その分精神的なことで発作起きるタイプなんだけど。」
翔「ストレスがかかりすぎないようにしながら様子見ていく感じ？」
智「うん。」
この2週間、痛いこともいっぱいしちゃったけど乗り越えてくれてよかった。
プルルルッ…
翔「智にぃ？」
智「・・・うん、太輔から。もしもし？」
太「智くん、今から病院来れる？みんなもできれば。
全員じゃなくてもいいんだけど何人かで来てもらえたらありがたい。」
いつもとは比べ物にならないほど焦った早口の太輔の声が耳に飛び込んできた。
智「Aに何かあった？」
僕のその言葉に4人の視線が集中する。
太「詳しいことは後から。俺たちでは手に負えない。」
智「わかった、すぐ行くね。」
そこで太輔と電話を切って立ち上がった。
智「Aに何かあったみたい。太輔たちでは手に負えないから来てほしいって。
できれば何人かで。」
翔「えっえっ、なに？」
智「詳しいことは後からって。
和と潤はどうする？」
和「行く。」
潤「俺も行く。」
雅「大丈夫？」
雅紀が心配そうに2人を見る。
2人もしっかり頷いた。
智「よし、じゃぁ行こうか。」
僕たちは急いで準備をして車に飛び乗った。
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作者名：ナナハ
| 作成日時：2021年7月13日 21時
