仲良し家族のお兄ちゃんはお医者さん！5 (ページ5)

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入院中の出来事(妹)5 ページ5

智side
太輔といったん病室を出た。
太「Aちゃんパニック気味だったけどやっぱりびっくりさせちゃったかなぁ。」
智「落ち着くと思うよ。今日は1日中翔がいてくれるし。
でもやっぱり健常の人で慣れない人はちょっとねー。」
太「あんなことがあったんだもんね、仕方ないよ。
瑠美ちゃんいい子だし、仲良くなってくれたらいいんだけど。」
智「瑠美ちゃんにAの目のことは？」
太「さらっとだけ伝えてるよ。全く気にしないって感じだったけどね。」
智「そっか。Aが心を開いたら仲良くなれるかもねー。」
過去の辛いことは乗り越えたつもりでもふとした時に思い出すからね。
しばらくの間はできるだけ頻繁に誰かが病室覗くようにしたほうがいいかも。
太「じゃぁまた顔出すよ。」
智「うん、ありがとう。」
太輔は仕事に戻ったから、僕も病室に入った。
智「おっ、着替えられてるじゃん。」
翔「ちょっと落ち着いた感じ。」
病室に戻ると、Aの着替えが終わっていた。
僕は荷物片づけようかな。
N「失礼します。」
ベッド周りのカーテンが開いて、ナースが入ってきた。
N「血圧と体温だけいいですか？」
智「うん、お願いね。」
僕は少し場所を開ける。
N「Aちゃん、お熱測らせてね。」
翔「あ、もらうよ。」
N「お願いします。」
Aを抱っこしていた翔が体温計を腋に入れる。
翔「ちょっと低いかな。手も冷たくなってる。」
表示されたのは35.6℃、緊張してるんだろうね。