仲良し家族のお兄ちゃんはお医者さん！5 (ページ20)

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無理は禁物(潤)4 ページ20

和也side
翔「えぇっ！？行ったってもう？」
智「そうみたい。」
朝、リビングの中から聞こえてくる智にぃと翔にぃの会話。
潤のことだとすぐにわかった。
和「おはよう。潤？」
翔「おはよう。
そう、もう行ったみたいなんだよ。」
和「昨日熱ありそうって言ってなかった？」
翔「あの感じは絶対あると思うんだけど。
仕事行く前にちょっと診ておきたかったんだけどなー。」
智「律儀に朝食まで作ってくれてるし。
無理しすぎだよね。」
はぁ・・・智にぃの言う通り、ほんと潤は無理するんだから。
学校で倒れなきゃいいけどな。
．
そして俺の予想は現実になってしまった。
潤のことが気になって、放課後に顔を覗くと・・・
やっぱりか。
明らかに高熱の潤。
さっきの休み時間見た時はそんなでもなかったんだけどな。
和「潤大丈夫？和にぃ来たよ？」
潤「ハァハァ・・・かず、に…」
うるうるした目で見つめられると、こんな時だけど可愛い名って思ってしまった。
和「しんどいなー。」
俺1人では保健室連れて行けないかも。
だって潤、俺より大きいし重いんだもん。
A呼ぼうかな。
Aはにぃたちが働いている病院の隣にある学校に通っている。
俺たちの高校も病院から歩いて数分なんだ。
苦しくなった時とか俺たちが体調を崩した時によくこの高校にも来てるから先生たちはAと顔見知り。
スマホを鳴らすとすぐに出た。
A「もしもし？」
和「あ、A？今どこいる？」
A「学校だけど。」
和「悪いんだけどさ、1組来てくれない？」
A「もしかして潤にぃ？」
和「うん。今教室俺と潤だけだから。」
A「わかった。すぐ行くね。」
しばらくしてドアが開いた。
A「熱上がったの？」
和「かなりの高熱。医務室連れて行きたいんだけど、1人じゃ厳しくてさ。」
A「手伝うね。
潤にぃ立てる？」
潤「ハァハァ・・・んー・・・」
俺とAでほぼ抱えるようにして医務室に向かった。