仲良し家族のお兄ちゃんはお医者さん！5 (ページ14)

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入院中の出来事(妹)14 ページ14

智side
その夜、Aはほとんど寝付けなかった。
発作は頻繁に起きるし、瑠美ちゃんのことが心配なのか落ち着きなく動いている。
智「A、瑠美ちゃんは大丈夫だからね。
ちょっと寝よう？」
僕と翔がベッドに上がって落ち着かせながら状態も見ている。
A「にぃ・・・」
智「うん、ここにいるからね。」
力なく横たわるAを抱きしめる。
A「・・・ヒュー、ケホケホッ…」
智「発作起きそうかな。
Aもしもしさせてよ。」
翔「しんどいなーA。」
翔が頭をなでている。
やっとうとうとしてくれたのはもう明け方だった。
．
雅「俺オペ入ってるからそろそろ行かなきゃ。」
翔「俺もそろそろ行かないと。」
智「僕も。」
8時半、そろそろ外来の準備をしないと間に合わない時間だ。
Aはやっと呼吸も安定して、酸素マスクや機械類が外された。
僕たちは後ろ髪を引かれながらも外来に行かないわけにもいかないので、病室を出た。