守れなくてごめんね(妹)10 ページ36
翔side
夜、Aも一緒に和室で話した。
俺たち3人はAの心の叫びにもっと早く気づきたかったっていう思いからAの身体に触れながら声をかける。
和と潤はAの手をずっと握っている。
A「だ、じょぶ。しん、ぱい…ないで・・・」
下を向いたまま呟くように言うAを見るとものすごく辛い。
俺はAを抱きしめてるから身体が震えているのも呼吸が浅くなっているのももろに伝わってくる。
雅「Aもういいんだよ？
俺たちを守ろうとしてくれたんだよね、ありがとね。
でもこのままだとAが壊れちゃう。」
雅紀が優しく頭を撫でる。
Aの目にみるみる涙が浮かんでいく。
翔「智にぃ、呼吸が。」
そろそろやばいと思って智にぃの顔を見る。
智「うん。Aゆっくり大きくだよ。
息止めないで？」
智にぃが呼吸を誘導する。
俺も背中をこすり続けた。
智「ねぇA？やっぱりこのままっていうわけには行かないよ。
僕たち動いてもいい？」
智にぃの一言に身体がビクッと反応する。
A「だめ・・・言ったら、みんな､､､」
翔「大丈夫。絶対Aも俺たちも傷つかないように動くからね。
約束するから、な？」
A「ほんと？…」
翔「ほんと。心配ないよ。」
しっかりと返事をしてやると、安心したようにスーッと力が抜けて行った。
智「しばらく学校お休みしようか。ゆっくり休まないとしんどくなるからね。
明日は翔がずっと一緒にいてくれるからね。」
A「うん…」
翔「疲れちゃったねA。
今日は翔にぃとねんねしよっか。」
俺の言葉に、コクンと頷いた。
智「じゃぁ翔よろしくね。」
翔「うん。A行こうか。」
俺はそっとAを包み込んで和室を出た。
和と潤のことは2人に任せよう。
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ナナハ(プロフ) - ナマケモノさん» ありがとうございます。すごく励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年6月27日 0時) (
レス) id: e700f054fe (このIDを非表示/違反報告)
ナマケモノ(プロフ) - この小説面白いです！お兄ちゃんと妹の設定好きなので嬉しい！これからも応援してます！ (2021年6月27日 0時) (レス) id: 35413f7608 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナハ
| 作成日時：2021年6月15日 17時
