意地っ張りキャット4

なにも聞いてない ページ8

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会場に着いてフラッグだけ買おうと思って

並んでたらお父さんからの電話








A「もしもし？」


父「後ろ向いてみ？」







後ろを向くとお父さんとお母さん







A「え！なにしてるの！」


母「隼くんから連絡もらってね。どうしてもこのライブ見にきて欲しいって」


父「母さんがどうしてもって言うから、仕方なく来たんだ」


母「嘘ばっかり。笑 一番楽しみにしてたじゃない」


父「うるさい。もう中入るぞ！」


母「じゃあね、A」







お父さんとお母さんは会場に入って行った

隼くんまさか私のお父さんとお母さん呼んでるなんてなにも知らなかった







中に入ったら周りに居る人みんな楽しみでそわそわしてて

もちろん私と華さんも








華「あー、なんか緊張するね」


A「分かります。私もすっごく緊張してきました」








ライブが始まって

周りはみんなすごくいい笑顔で







人をこんなにいい笑顔にさせる職業してる隼くんって

改めて人としてかっこいいなって思った








最後の曲終わって

すごく楽しかったなぁって余韻に浸ってたら







メンバーの皆さんが裏から戻って来て







隼「みなさん、大事な報告があるので聞いてもらってもいいですか？」







真剣な隼くんに周りもザワザワしてる







隼「皆さん、いつも応援ありがとうございます。
僕、小森隼は結婚します」


A「…え」




みんな、すっごく驚いてる

そんなことより私なにも聞いてないんだけど








隼「ずっと黙っていてすみませんでした。」









信じらんない！って怒ってる人も居れば

泣いてる人も沢山








隼「腹立ってる人も沢山いらっしゃると思います。
正直今日言おうか迷いました。でもここまで支えて下さった皆様にどうしても直接伝えたくてこの場を借りさせていただきました」








深々と頭を下げてる隼くん








華「このことなんか聞いてたの？」


A「…いや、まったくです」









ほんとになにも知らないよ。









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