不器用な優しさ ページ43
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店を出て歩いてたら雨が降って来た
いつもは嫌だけど今日だけは助かったかも
こんな土砂降りなら泣いてるの分かんないや
後ろから名前を呼ばれて
振り返るとビショビショの玲於くん
A「仕事あるのに風邪引くよ」
玲於「お前だってビショビショじゃん」
玲於くんはタクシー止めて
何も言わずに乗れって感じで
乗った後も私が泣いてるの見られたくないの
気付いてくれたのか玲於くんはずっと外を見て
なにも話さなかった
私も反対側の外見て声を押し殺して泣いた
玲於「ここで大丈夫っす」
着いたのは玲於くんのマンションの前
A「じゃあね」
玲於「お前も降りるんだよ」
A「え？」
玲於「今、帰って隼に会ったら気まずいんじゃねーの？」
確かにそうかも。
こんな目腫れてたら絶対泣いてたってバレる
玲於くんの部屋に来て
玲於「シャワー浴びたら」
A「玲於くんが先に浴びなよ」
玲於「俺はいいよ」
結局先に浴びさせてもらう事にした
服も洗濯してくれてその間
玲於くんのジャージを借りた
お風呂から出ると
ソファーでぐったりしてる玲於くん
A「上がったよ」
玲於「ん」
A「玲於くん、熱ある？」
顔赤いし目トロンとしてるし震えてるし
A「ごめんなさい。私のせいだ」
玲於「別にお前のせいじゃないし」
とりあえずビショビショの玲於くんをタオルで拭いてから
急いでコンビニで薬とか冷えピタとか軽く食べれる物買って来た
コンビニから帰って来たらさっきよりぐったりしてる
A「ゼリーなら食べれる？」
玲於「ん」
苦しそう
でも薬飲まなきゃだから
玲於くんに薬飲ませて帰ろうとしたら
手首掴まれて
玲於「…帰んなよ」
A「え？」
玲於「ひとりになったらまた泣くんでしょ」
初めは偉そうで自己中なだけって思ってたけど
それだけじゃなくてほんとは不器用だけど優しい
A「…じゃあ、もうちょっと居ようかな」
玲於「貸し1な。」
A「しんどくてもそうゆうとこは変わんないんだね。笑」
玲於「うっせーよ」
ずっと話してくれてるけど目瞑ってて
ほんとに辛そう
A「病人は早く寝なよ」
玲於「言われなくても寝るっつーの」
玲於くんが居なかったら
今頃ひとりで家で泣いてたんだろな
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かすみ - おもしろすぎます！悲しすぎます！これからも楽しみにしてます！隼くんすごくカッコいい〜 (2017年9月13日 15時) (
レス) id: 48b5224345 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ(プロフ) - めっちゃ悲しい気持ちになります！表現力…恐るべし、です笑笑 次の更新も楽しみにしてます！ (2017年8月3日 0時) (レス) id: d907920963 (このIDを非表示/違反報告)
こもちゃん(プロフ) - このお話大好きです、これからも楽しみしにています！！ (2017年7月28日 14時) (レス) id: 6b3ebd9752 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 切なくて、でもすごく素敵なお話で大好きです！ (2017年7月26日 1時) (レス) id: 12126b2a18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーひ(プロフ) - 読みました！主人公辛いですね……なんか感情移入しちゃいます笑 更新楽しみにしてます！ (2017年7月25日 7時) (レス) id: d907920963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：culumi | 作成日時：2017年7月17日 0時
