貴方のため/mfsr 2 ページ37
ワンクでぇす☆
mfsr、自.傷.ネ.タ地雷の方自衛お願いします
目を瞑って全力スクローーール!!!
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お医者さんからも、ただの貧血なので明日には帰れますよと言われたので、大して広げてもいない入院セットをかばんに詰める。これを持ってきたのもまふまふなんだろうなぁと思うとちょっとおもしろくて笑えてくる。
そういえば、まふまふは腕のことについて触れてこなかった。見られなかったといえばそれまでだが、救急車を呼んだのはまふまふだろうし、気づいていないことはないと思うんだけど。
見ていて、わざと知らないふりをしてくれているならそれはそれでありがたい。誰にもなにも言われずに、あれを続けることができるから。
「迎えに来ましたよ!!」
「いやうるさ」
まふまふが車で迎えに来てくれて、そんなお迎えいらないと思ったけど、そういえばここがどこの病院なのかを知らなかったから送ってくれるのはタクシーみたいでいいなと思った。
「ねぇそらるさん」
「ん?」
「最近、しんどいことでもあったんですか?」
「……ぇ」
バタンと扉を閉めて、まふまふがアクセルを踏む。順調に走り出した車の中で、まふまふは口を開いた。
問われていることの真意が何を指すかは
心当たりがあった。やっぱり、見えてたんだ。それで、見てないふりはしてくれない。
「べつに……、ない、けど」
「絶対ウソじゃん」
ウソ、とは言い切れないけど、でも、なにかが特別にあったわけではないのだ。たしかに普通に生きてるのはしんどくて、死にたい、って言うより、死んでる気がして、だから自分を傷つけて、生きてるって思っていたけど。なにかがあったわけじゃない。いろんなことの蓄積が、おれをちょっとずつ追い詰めていたんだと思う。
なんて、今思い返してみればそうかもしれないというだけで、確証はないし、はじめたころは深いことを考えてなんかいなかったと思う。強いて言うなら、
「おまえのために、自傷したの」
まふまふのために、自分を傷つけた。
ちらっとまふまふのほうを窺うと、意味がわからないとでも言うようにこっちを見ていて目があった。
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スクロールお疲れ様でした!次に続きます
by久遠
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月夜(プロフ) - 依吹さん» 了解です (2021年4月23日 22時) (レス) id: 257f10f00d (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - いっぱいになりました。 (2021年4月22日 23時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - 時林檎。さん» 急にどうしたんですか。筋トレにでもハマりました? (2021年4月22日 23時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
時林檎。 - 依吹さん» 筋肉は裏切らない (2021年4月22日 17時) (レス) id: dae35fe255 (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - 時林檎。さん» ほんとですか! ありがとうございます。ほんとごめんなさい (2021年4月19日 22時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
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