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ページ28

『…別れよ。』

ある年の冬。Aさんに『私ん家、すっごく夜景が綺麗に見えるから来て!』そう言われ、しばらく夜景を見ていたらAさんがそう呟いた。

「…え?」

驚いてぱっとAさんの方を見ると、目を反らされた。

「え…?どうしてですか?」

可笑しい。いつもだったらこんな事、聞かないのに。

『何でって…。』

そう言って顎に手を当て、考える素振りを見せるAさん。

そうして、

『このままだと、志麻くんを怖しちゃいそうだから。かな?』

そう言って、無理矢理作ったような笑顔を見せるAさん。

Aさんの方が壊れそうじゃないですか。

そんな言葉を飲み込む。

『…。だから、もう帰って。』

縋るようにそう言われ、俺はここから立ち去ることにした。

チョコレート色のコートを着て、玄関のドアノブにそっと手を掛けた。

『待って!』

俺は後ろを振り向いた。

そこには何か言いにくそうなAさんがいた。

『…誰にでも愛してるって言う癖。そろそろ治してね。』

そう言って微笑むAさん。

『治しなよ。』じゃなくて、『治してね。』と言うことは、そういうことなのだろうか。

俺はAさんの家を出た。

冷たい夜空を泳ぐ風を見つめながら、
俺は今でも彼女の事を想ってる。

約束… urt skt→←「愛してる。」って言葉。/sm 時林檎。



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月夜(プロフ) - 依吹さん» 了解です (2021年4月23日 22時) (レス) id: 257f10f00d (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - いっぱいになりました。 (2021年4月22日 23時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - 時林檎。さん» 急にどうしたんですか。筋トレにでもハマりました? (2021年4月22日 23時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)
時林檎。 - 依吹さん» 筋肉は裏切らない (2021年4月22日 17時) (レス) id: dae35fe255 (このIDを非表示/違反報告)
依吹(プロフ) - 時林檎。さん» ほんとですか! ありがとうございます。ほんとごめんなさい (2021年4月19日 22時) (レス) id: fd3e74f050 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろんな作者さん x他2人 | 作者ホームページ:No.  
作成日時:2021年1月1日 20時

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