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○:熱 ページ11
「ん¨、喉痛い…。」
それは久しぶりに遅く帰り、着替えずに薄着のまま布団にダイブした結果である。
そしていつもの彼は久々の会社の重要な会議で家を開けていた。
「(熱、計んないと……。)」
リビングの棚に手を伸ばそうとするが、その要望さえ体は受け付けない。虚しく手は空を切った。
「やば……。」
それでもなんとか体を捩らせながら体温を計ると、軽く39.0あった。
「...これ、は...やば、」
なんとか携帯を手に取り、ぼやける視界を擦りながら何とか電話を掛けた。
「あ、…の…助けて下さ…い、はぁ…」
『あ、うん、ちょっと待ってぇAちゃん!』
誰に掛けたかわかんないけど、大丈夫…かな…。
「(……も、無理限…界…。)」
私は意識を手放した。
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作者名：Lycoris. | 作成日時：2018年11月24日 6時
