少女のための備忘録【ツイステッドワンダーランド】 (ページ32)

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３１　【レクチャーの時間】ページ32

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とまぁ、面白がっていた大人達は子供の皆んなの活躍によって退散していった

『すいません。勝手なことして……』

お兄さん二人に頭を下げる

勝手に払っちゃったけど…

？「いえ。ありがとうございました」

？「…ｯｯ、…ありがとぉ」

敬語のお兄さんの方は私に飴をくれた(ありがたく頂きました)

もう一人のお兄さんはぎゅ、とハグしてくれた

……いや、これは

立つのに足が震えるから私を支柱代わりにしている、だと！！！？？

『あ、あそこ！座りましょう！』

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『あー、そうなんですねぇ。先週来たばっかりで。成程』

そこで座り、落ち着いた二人から何故あんな事になっていたのか詳しく聞く事が出来た

立てているだけでも奇跡だ。

余程運動神経が良いんだと思う

『あ、なら足を上手に使うためのコツをお教えしますね。』

まず、…と切り出してお兄さん達に伝える

一つ、良い靴を履くこと

一つ、無理に力を込めすぎないこと

一つ、腰にすこし力を込めること

などなど少し口頭で伝えただけでお兄さん達は大分歩けるようになった

『よし。これなら大丈夫そうですね。』

『お兄さん達、私ここでお別れです。次会う時までに足の使い方、マスターしといてくださいよ？』

それと、と一つ付け足す

『次は一緒に踊りましょうね。約束です！』

一斉に二人の手を取り、両手を使って指切りをする

そして、そこから私は駆け出した

ちょうどお母さんが服屋から出てきたのだ

母「居てよかった…」

『うん。さ、帰ろ』

そう言って、今度こそ車に乗り遅れずに家に帰った

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「また、お会いしたい限りですね」

「マスターしてから、とかぁ。余裕だわ」