No.109 ページ19
《オサムが入り口付近に到着した》
『お。頑張ったな。入れそうか？』
《いや、ワープ使いのトリガーで遠征艇から空間を直接繋げているようだ。鍵の解析もできていない。迂闊に近付くのは危険だが、姿が見えない今がチャンスだ》
そろそろと隠れながら基地の近くの家に到達したAは2階の窓からミニレプリカに手伝ってもらいクラレントの固定をする。基地の入り口の少し手前に着弾するように角度を調節し、準備は万端だ。あとは人型近界民が追いかけてきてそこを通るのを待つだけ。タイミングはレプリカが指示してくれるらしい
『なら、今のうちに解析、』
《いや、遅かったようだ》
「あらら…」
《ワープ使いだ》
「……」
援護をしようと思えばできる距離だ。ただ、援護をすると相手に位置がバレるし不意打ちの計画が丸崩れになる。
それではAがここにいる意味が無い。守ってやって欲しいと言われたのに守れずに最悪の未来に繋がってしまうなど勘弁だ。Aが下手を打ってそのせいで修が死んでしまう、なんて事態は絶対に避ければならない
《…A》
『うん？』
《わかっていると思うが今はまだ撃つべきタイミングじゃないぞ》
『あはは、さすがに分かってら。まだトリオンに余裕あるならまだしも無いからな。貴重な2回分だ。………はは、トリオン切れとか久しぶりだなぁ』
《…そう心配するな。もうじき到着する》
レプリカ先生の言葉に我に帰る。敵を前にして考え込むなんて戦闘員としてあるまじき行為だが、今は直接退治しているからセーフだろう。悪いくせだ。そんな反省も忘れて目の前の光景に目を奪われる
『黒いラービットか…！』
いつの間にか追い付いてきていたらしい。B級をも食う戦闘力を持つトリオン兵、なるほど、確かに頼もしい援軍だ。突然現れた黒いラービットが、ミラに殴りかかった。当然その攻撃はかわされ、ラービットに殴られてミラの背後にあった家が崩れる
｢どこでそれを手に入れたのかしら？｣
ミラの周りに小さな穴がいくつも浮かびラービットの頭をトゲが狙うが、ラービットだって馬鹿じやない。当然硬い腕で頭をかばってそれを防ぐ。ギムレットすら弾いた頑強な腕の貫通はあのトゲでは無理だ。黒いラービットが現れてミラが迂闊に近づけなくなった今、修が基地に向かうには絶好のチャンス。Aは通信を開き修に連絡を入れる
『オサム、今のうちに基地に行け！援護はする！』
｢先輩！？は、はい！了解です！｣
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βカロチン(プロフ) - Orangeさん» コメありがとうございます。ワクワク動物野郎ことハイレインさんをどう揶揄するか悩んだ結果こうなりました(笑)遅筆ながらこれからも励むので楽しみにしていただければ！！ (2019年3月6日 0時) (
レス) id: 5d2c5598e6 (このIDを非表示/違反報告)
Orange(プロフ) - すみません、初コメ失礼します。Mr.ディスカバリーチャンネルがツボりました笑笑1から3まで楽しく読ませていただいてます。これからも頑張ってください！！ (2019年3月2日 18時) (レス) id: e9a08e724b (このIDを非表示/違反報告)
βカロチン(プロフ) - えまさん» 嬉しいコメントありがとうございます！今後も捏造たっぷりのまま進む予定ですが楽しんでもらえればと思います〜！えまさんも受験、頑張ってくださいね (2019年2月12日 14時) (レス) id: 5d2c5598e6 (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - とても面白くて毎日寝る前に読む習慣ができてます。語彙力が豊富でオリジナルの設定が本当に好みです！プロフを見たのですが、わたしと同じで受験生なのですね！応援してます。 (2019年2月10日 23時) (レス) id: 61c0cd947a (このIDを非表示/違反報告)
βカロチン(プロフ) - kanaさん» うっかりしてました、ご指摘ありがとうございます (2019年2月8日 17時) (レス) id: 5d2c5598e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：βカロチン | 作成日時：2019年2月8日 16時
