No.84 ページ40
彼の体を隠すように幾重にもシールドが張られランバネインの弾丸を防いでいく
それは米屋以外の人間が張ったフルガードで張られたものだった。ボーダーの同じトリガーだからできるシールドの重ねがけだ
「(周囲の人間がシールドを…？)
オオオオオオオ！！！！！！」
敵が来る前にシールドを破壊しようとランバネインは更に弾丸を放つが、その時風を切る音と共に白銀の弾丸と化した剣がすごいスピードで飛来するのが視界の端にちらっとうつった
「何ぃ！？」
「らああああ！！！」
予想外の攻撃に驚いた隙を突かれ、ランバネインのトリオン器官は米屋の槍により破壊される
「こっちは
そして地面にぶつかると同時にランバネインのトリオン体は爆発し、生身の体に戻される
地面の上で大の字になりながら、ランバネインは満足気に「見事」と敵を称賛した
そして体を起こし、ランバネインの左後ろの地面に突き刺さった剣を回収すべく近寄ってきたAの方をむく
「真逆、己の獲物を投げるとはな。流石に予想していなかった」
『剣術のみで相手と戦うのは剣士とか騎士の仕事だろ。俺は兵士だ、剣に誇りなんてないから勝つためなら本来の使い方を外れた事でもやるよ』
｢はっはっは、剣士ではない、か。成程その通りだな。これは決闘ではなく戦争だからな｣
そういった直後Aの周りに黒い円がいくつも現れ、細い針の方に伸び向かってくる
『そうだな、闇討に暗殺に騙し討ち。そういったものだって使っても別段可笑しくもないし寧ろ至極普通だろうな』
「！」
たんっ、と上に飛んで針を避けたAはそう言いながらランバネインの手首に付けられたブレスレットのようなものが反応しているのを見て首を傾げる
『なんだそれ。戦闘体の時にはついてなかっただろ。後ろの女のトリガーか？』
「まぁそんな所だ。…縁があったらまた戦おう。さらばだ、千里眼の代弁者よ」
『てめぇ最後まで不快な奴だなぶん殴ってやろうか』
｢…退却よ、ランバネイン。貴方の仕事はここまで。金の雛鳥とそっちの少女の回収は他のものがするわ。……それじゃあお嬢さん、後で迎えに来るからそれまでにお仲間に別れの挨拶でもしてなさいな｣
『誰がするかボケ。捕まえられるもんならやって見やがれってんだ』
そう言う女性にべっ、と思いっきり舌を出すA。2人がその様子を一瞥した後に穴は閉じて消えてしまった
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ヲタクメガネ - 頑張って下さい=∀=応援してます！面白かったです♪ (2019年2月2日 13時) (
レス) id: 3e08522e7d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - とても面白かったです！続きも頑張ってください(*^^*) (2019年1月27日 19時) (レス) id: 4584690b17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：βカロチン | 作成日時：2019年1月17日 14時
