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No.48 ページ3

遊真のバム瞬殺やオサムの風間さんとの模擬戦、千佳の基地の壁ぶち壊し事件といったなかなかに濃い日となった入隊日から数日。昼の防衛任務を終えたその足でAは本部に来ていた。

防衛任務は一応各隊単位で持ち回りだが、希望者を集めたチームも編成される。Aは隊を組んでいないので必然的に希望組と組むことになる。今日は稼げるからという理由でよく希望を出している烏丸と見回りをして終わりだった。バイトがある烏丸とはそこで別れ、途中のコンビニで買ったおにぎりを食べながらさて、今日は誰がいるかな、とランク戦ブースを覗くとすごく見慣れた茶色の毛玉とその上に乗って騒ぐヘルメットの子供が居た。隣には米屋と修。組み合わせは謎だが折角の知り合いだ、声をかけない選択はない


『よねやん先輩とオサムとクソガキ様じゃん。何してんの?』

「よう、A。今お前んとこの白チビと緑川が模擬戦してるから見てけよ。今1戦目終わったところ」

「先輩、防衛任務お疲れ様です。先輩は模擬戦しに来たんですか?」

『そ、戦ってくれる戦闘好き(バトルジャンキー)求めて来たわけよ。お、始まるぜ』

「いけ、ゆーま。次こそみどりかわなんてけちょんけちょんのぼっこぼこにしてやるのだー」

『なんでお前がそんな張り切ってんのヨータロー』


雷神丸の上からソファーに乗り換えた陽太郎を抱き上げて退か
し、空いたスペースに座る。膝の上に回収された陽太郎はぶうぶうと文句を言っていたが頬をムニムニすると大人しくなった。土足のままソファーの上に立つのはマナー違反だ

開始の合図と同時に階段側へ跳躍する遊真とそれを追う緑川。何度かの打ち合いの後、緑川のスコーピオンが遊真のトリオン器官を破壊し、遊真がベイルアウトした


『……動きは悪くないけど俺の敵じゃあないね、か』

「え?」

「ありゃあ結構経験の差あんなぁ」

「なんだ、ゆーまもみどりかわに負けるっていうのか!」

「いや?まぁ見てな、そろそろ勝つぜ」


遊真の強さを知っている修と陽太郎が2本先取されたことで焦りを顔に出すが一緒に見ている米屋とAは楽しげだ。微妙に納得の言ってない顔の2人をよそに始まる三本目。

先程までと同じようにさっさと終わらせてしまおう、と斬り掛かる緑川。遊真に逃げる様子はない。そのままの勢いで倒すべくスコーピオンを突き出す。遊真は半歩避けてカウンターで緑川の胸を的確に刺した。緑川、ベイルアウト


「捕まえた。もう負けはないな」

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ヲタクメガネ - 頑張って下さい=∀=応援してます!面白かったです♪ (2019年2月2日 13時) (レス) id: 3e08522e7d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - とても面白かったです!続きも頑張ってください(*^^*) (2019年1月27日 19時) (レス) id: 4584690b17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:βカロチン | 作成日時:2019年1月17日 14時

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