【HQ】幼 馴 染 。【稲荷崎】

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そして北の姿が見えなくなった途端、バッと勢いよく後ろを向き、真正面にいた侑に思いっきり抱き着いた。



「なっ！！ちょお、A！？！？」と焦る侑と「は？」とでも言いたげな治と角名、何故か照れてる銀島。



「A…？どないしたん…？」



一向に離す様子のないAに恐る恐る聞く。
そして震えながらこう言った。




『北゛さ゛ん゛カ゛ッ゛コ゛よ゛す゛き゛！！！』




「(まるで一ノ瀬さんを見る俺みたいだ…)」



と思いながらいつの間にか動画を撮っていた角名。


Aは『何アレずるい！』と侑に回した手の力を強めて全力で照れていた。
耳まで真っ赤なAを見て、侑も手を回し背中や頭をポンポンと撫でた。



「おーよしよし、赤いの戻るまで抱き着いててええで〜」

「よお耐えたなぁ。偉いで〜」

「親かよ」



でもまあ、と角名は言葉を続けた。



「一ノ瀬さんは何もしなくても既にヒロインだったってことじゃん」

「胸きゅんも体験出来たしなあ」

『ヒロインは毎回こんな胸きゅんしてるの…？むり…耐えられない…しぬ…』



Aはしばらく侑の胸の中で火照った顔を冷ましていた。





「(今のこの状態にはドキドキしてくれへんのよなぁ…)」





その後、4人は部活に遅刻し結局北に怒られた。









ちなみに後日、一ノ瀬Aと宮侑の熱愛報道(？)が流れていたが全力で否定した。









少女漫画のヒロインとは
終わらないかも

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