・ ページ22
『とりあえず君たちは授業中寝ないこと！』
「「「「ハイ」」」」
『授業はちゃんとノートを取って先生の話を聞くこと！』
「「「「ハイ」」」」
『分からないことがあれば先生でも私でもいいから質問すること！』
「「「「ハイ」」」」
まるで小学生のような会話だが、本人たちは至って真面目だ。もうテストまで1週間しかない。
Aは『何としてもコイツらに今まで以上に勉強させたる…！』と意気込んでいた。
それに対して、
赤点回避出来ればそれでいいんやけどな…
とみんな内心思っているが、そんな事を口走れる勇者はいる訳もなく。大人しくAの言うことを聞く4人だった。
しかしそれを察するのが一ノ瀬Aという人間である。そんな4人を見てニヤリと笑った。
『アンタらが全教科平均点以上取れたら私がご褒美やるわ』
「何ィ！？」
「待てや！少なくとも俺とツムは無理や！！」
『最初から決めつけんなや！…あー、じゃあ侑と治は半分の教科数な。当たり前やけど赤点が1つでもあったらご褒美やらんけど』
「ご褒美の内容は？」
角名の問いかけに、「それが聞きたかった！」と双子は机から身を乗り出してAに迫った。
「ちゅーか！？ちゅーしてくれるんか！？」
『えー、侑はちゅーだけでええんか？♡』
「なッ、なんや！？何してくれるんや！？！？」
「一人で興奮しとるな…。俺は何かあるって分かってた方が頑張れるから何でも嬉しいわ」
「俺もー」
「俺、Aの飯食いたい」
Aは自分が想像してた以上に期待してくれていることに胸がキュッとなり、我ながら乙女っぽい、と自傷気味に笑った。
『自分ら言うこと、何でもひとつ聞いたるわ』
「…何でも？」
「言ったな？」
『言った♡』
それは男たちのやる気を出させるには充分だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1023人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちー(プロフ) - 安蒜 佑さん» ありがとうございます！え、明日じゃないですか！！私は今日で終わりましたが、明日の受験頑張ってきてくださいね！！ (2020年10月24日 20時) (
レス) id: 82aa1e1d2c (このIDを非表示/違反報告)
安蒜 佑(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！受験、私は10月25日です。お互いに頑張りましょうね！ (2020年10月14日 21時) (レス) id: 789e459cc4 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ブドウ味のリンゴさん» 率直でシンプルな感想！ありがとうございます！そういうの好きです(？) (2020年10月14日 19時) (レス) id: 82aa1e1d2c (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - 89さん» お返事遅れて申し訳ありません！そう言って貰えてとても嬉しいです…！しばらく更新できなくてお待たせしてしまっていますが、更新再開までもう少しだけお待ちください…！ (2020年10月14日 19時) (レス) id: 82aa1e1d2c (このIDを非表示/違反報告)
ブドウ味のリンゴ - んもう！好き！！！！！ (2020年10月11日 23時) (レス) id: 106317acf4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちー | 作成日時：2020年4月28日 9時
