27話 ページ29
次の瞬間、立場が逆転する。
＿＿私は立ち上がり、男は跪く。
『顔を合わせるのは久しぶりだね、＿＿芥川』
「ご無沙汰しております、Aさん」
ポートマフィア遊撃隊隊長、芥川龍之介。
異能力「羅生門」。
言わずもがな、私の部下だ。
『順調に進んでいるようだねェ』
「然り。御心配せずとも、ポートマフィアの恥と成ろう愚行は行いませぬ故」
『そう。見て分かる通り、私も順調に進んでる。何か裏が有りそうな程にね』
溜息を吐きながら、大きめの石に腰掛ける。
芥川も立ち上がり、楽な姿勢で此方に視線を向ける。
『それで？敵ってどんな感じ？』
「腑抜けばかり。狂気や面白味等何も感じられず、自らの能力を過信している愚者しか居りませぬ」
『詰まり、強敵無し、と？』
「然り」
芥川の感性での狂気無し、だからなあ…
余り参考には成らなそうだが、それでも強い奴が居ないと芥川が判断したなら本当に居ないのだろう。
「それと、太宰さんから伝言です」
『太宰…？太宰に会ったの？』
「僕ではなく中原幹部が。僕は中原幹部に伝える様頼まれただけの事」
『嗚呼成程ね。それで伝言は？』
「「墓参りにはもう来ないのか」…だそうです」
『！』
誰の墓参りか、なんて云うまでも無い。
…そうだ。最近は全く行かなくなっちゃったな。
『「その内に」って伝えといて』
「中原幹部に伝えておきます」
訪れる静寂。両者喋る事はせず、聞こえるのは他の場所で戦ってるであろう派手な倒壊音が此方迄鳴り響いているだけ。
…矢っ張り私は光は似合わないよ、織田作。
それから暫く。芥川と静かに情報交換を済ました後。
一際目立つ気配を感じ取った。
『…徐々だ』
「平和の象徴…是程迄に強い気配。正に強者」
『変な気は起こさないようにね』
「云われずとも、命令違反は致しませぬ」
『判ってるなら良いけれど。それじゃあ…』
『今すぐ私を異能力で貫いて、広場まで殴り飛ばしなさい』
「御意」
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あ - 続きが気になるなるうう (2023年4月24日 21時) (
レス) @page39 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
月乃派 - 面白い> < 応援しています、頑張ってくださいな> < 更新待っています> < (2022年1月17日 19時) (レス) @page39 id: 2fabf89436 (このIDを非表示/違反報告)
ねりこ(プロフ) - 初めまして！この作品大好きで、何度も読み返してます！中央寄せって、（center:）ですよね？（）の閉じ忘れとかではないのですか？間違ってたらごめんなさい！！ (2021年10月19日 20時) (レス) @page39 id: 8365840825 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこたつ(プロフ) - ドストライクの作品です！更新頑張ってください！ (2021年9月16日 14時) (レス) id: f9853265aa (このIDを非表示/違反報告)
飴水晶 - うわあああああ！！更新待ってました！！ありがとうございます！ (2020年11月19日 22時) (レス) id: c04b872133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちー | 作成日時：2019年6月20日 21時
