▽ ページ9
【サンプルボイス⠀】
「初めまして。�轡�ラスで魚座の、音瀬凪紗と申します。よろしくお願いします。」
「喧嘩は、やめませんか…？そんなことで言い争ってもしょうがないです。どちらが悪いではなく、聞く限りどちらも悪いところはありそうですし。」
「……ふぅーっ。駄目ですよ、凪紗。感情的になっては駄目。落ち着いて。大丈夫。」
「お話するの、初めてですよね。音瀬凪紗といいます。折角のご縁ですし、仲良くなれたら嬉しいなぁと思いまして…」
「絵を描くのが、好きなんです。夕暮れとか、夜の空を描くのが好きで。…日光はあまり。私、アルビノで日焼け出来ないんです。憧れますが、好きになれなくって。」
「私は…本当に、駄目ですね。何も出来ない。役にも立てない。挙句に、迷惑ばかりかけて。負担にしかなれない。……こんな自分、大っ嫌いです。」
「無理は禁物です。私の能力は、痛みを消すことと回復を早めることしか出来ません。痛くなくても腫れていますし、出血もあるんですから。」
【備考】
一人称 私
二人称 貴方
三人称 貴方たち、貴方がた
常に敬語で、丁寧な口調で話す。幼い頃から母親に「敬語で話せ」と言われそのまま成長したため、逆にタメ口で話せない。独り言だろうが家族に対してだろうが友人に対してだろうが敬語。
ーーーー
夏休み。
凪紗が帰省すると、何故か家に自分を捨てた筈の母親がいた。
凪紗は祖父母に、自分の母親からの扱いについて話していなかった。心配をかけたくなかったからである。だから、祖父母は突然押しかけた母親を家に入れてしまったのだ。
フラッシュバックする。
苦しかった、母親に虐げられた日々が。
逃げ出せていた筈の、あの日々が。
「凪紗？お母様よ、分かるわよね。あの時はごめんなさい。仕事が忙しくて迎えに来れなかったけれど、貴女をずうっと心配してたわ。...ね？一緒にお家に帰らない?」
聞いたことのないような、優しい声だった。
—嗚呼。もしかしたら。
本当に、心配してくれていたのかもしれない。
もう一度やり直して、一緒に暮らせるのかもしれない。
そんなことを思いかけて、心の中で首を振った。
そんな訳がないじゃない、凪紗。
思い出して。前のことを。
あんな暮らしに戻りたくなんかないでしょう。
断りましょう。
お祖母様もお祖父様もいますから、酷いことはされないはず。
「ごめんなさい。」
その言葉が、たった5文字が出なかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜空。 | 作成日時：2022年6月10日 16時
