儚い者たち 2 (Subaru.S) (ページ33)

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私が後片付けをしてる間、えいとは何も言わず、

弟達をお風呂に入れて、布団をひいて、寝かしつけてくれてる。

弟達は、すぐに寝てしまった。

トイレにたったえいとに私は話しかけた。

杏『えいと、ママなえいとがおって、ほんま助かってる。

なおととまなとの面倒みてくれて、ママなんもしんどくないわ。

いつもありがと・・・』

えいと『・・・・・』

杏『ママにとって、一番大切なんはえいと達3人やねん。一番好きなんも。

でな、2番目に好きなんがその人やねん・・・。

えいとにも大切で好きな子おるやろ？』

えいと『うん。』

杏『その子と、ママ達って一緒？』

えいと『ママ達の方が好き。』

杏『ママもそやで。えいと達の方が好き。

でも、えいとはその子の事、それでも好きやろ？

ドキドキするやろ？

手つなぎたいとか、一緒に遊びたいって思うやろ？』

えいと『うん・・・///』

杏『ママもやねん。』

えいと『でも、オレはパパでいい。

オレのパパやし・・・・

やっぱ、知らん人なんかいらん・・・・。』

って、子供の部屋へ、入っていった・・・

杏『はぁ～、急に言うたもんな・・・・・』

すばるにLINEを入れた。

ーすばる・・・・・－

ーえいとに反対されたわ・・・・ー

仕事中なのか、既読にはならなかった。

私もお風呂に入って寝る事にした・・・

次の日、日曜日の出勤なので、子供達も連れて出勤。

土日の出勤は2階の仮眠室で待ってもらう事にしている。

子供達が退屈しないようにと、スタッフの人達は休憩の時、

仮眠室で少しの時間遊んでくれたり、話し相手になってくれる。

さえ『杏、今日な、スタッフ多いから14時に上がって～。』

杏『ありがと～助かるわ』

さえ『どっか連れてったったら？えいと、元気なかったで』

杏『・・・・昨日、帰ってきて、すばるの事言うてん。』

さえ『えいとはなんて？』

杏『オレが助けるから、知らん人はいらんて・・・反対された。』

さえ『えいとも大きなったな・・・(泣)来年10歳やもんな・・・(泣)』

杏『そこ！！？』

さえ『まぁ、そのうち分かってくれるよ。

・・・・・こればっかりはな・・・・』

杏『う・・・・ん・・』