儚い者たち 2 (Subaru.S) (ページ2)

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さえ『すばるくん、辛いやろな・・・・。』

杏『？』

さえ『自分はちゃんと杏に言う事言うて、向き合ったのに、あんたは？

あんたは逃げただけやん。

逃げるんやったら、逃げるで、真向からぶち当たって、逃げたら？

あんたのやってる事は卑怯やん！

何も言わずに、逃げただけ。

すばるくん忘れられると思う？

逃げるんやったら、言う事言うて逃げや！！！』って男前に言うた。

さえの言うてる事、その通り・・・

私はうやむやにしただけ・・・・。

ほんまにすばるの事、想うならちゃんと私の事、言うて離れないと。

実際、まだ毎日、連絡がくる。

履歴の「すばる」に諦めきれてない私。

諦めるなら、ちゃんと話して諦めないと・・・・。

さえはその事を言えて、スッキリしたのか『んじゃ、帰るわ！明日、ゆっくり休みや～！』

って、かっこよく帰って行った・・・。

さえが帰ったあと、さえが買ってくれたビールを飲みながら、久しぶりにあの歌を聴いた。

すばるの声・・・・・・

今よりもちょっと高い声・・・・・

でも、聞きなれた声・・・・・

すばるの声を聴いてると、自然と涙がこぼれ落ちた・・・・・。