9 ページ9
酒をおかわりしようと、カウンターの方へ振り返ったら、バーテンに話しかけられた。
バ『貴方さんっすか？』
渋『ん？』
バ『貴方さん、ムリっすよ(笑)
来る度、何人にも声かけられるけど、
きょーみないの一言で一切ムシっすよ。
見てて、気持ちいいっすね(笑)』
コップを拭きながら、話すバーテン。
バ『あんだけ美人やのに、音楽にしか興味ないって、あれっすかね、レ ズ？(笑)』
渋『通って長いん？』
バ『う〜ん、１年ぐらいっすかね？
でも、ここ半年はほぼ毎日、来てますよ』
渋『ふ〜ん。』
バ『えっ？お兄さんって、もしかして・・・
テレビ出てはりましたよね？』
渋『あ、まぁ・・・』
バ『アイドルかなんかっすよね？
すごい！初めて芸能人見た！握手いいっすか？』
バーテンはめっちゃ笑顔で手を出してきてる。
オレはそれに答えた。
バーテンは耳元で
バ『お兄さんなら、貴方さんいけるんちゃいます？(笑)』
バ『また、飲みもの言うてくださいね！
サービスしますんで。』
渋『あ、ありがとう』
バーテンに、背を向けフロアへ目をやる。
止まらず、踊る貴方。
鳴り止まない音楽。
オレの目線は貴方から離れん。
2時間、夢中で踊ってた貴方は突然、何にも目もくれず、グラブを出た。
そんなすぐ、出ていくと思わんかったオレは、
慌てて追いかけた。
グラブ前の人混みを抜けて、オレは声をかけた。
渋『タバコ、くれや。』
貴方『・・・いっつも、持ってへんな』
貴方は振り向かず、タバコを箱ごと差し出しながら答えた。
オレは1本抜いて、返した。
並んで歩きながら、貰ったタバコに火をつけた。
渋『おまえ、レ ズか？』
貴方『はぁ〜？』ビックリした顔でオレを見た。
渋『バーテンが言うてた。何人にも声かけられるけど、落ちひんって。』
貴方『なんでやねん』笑いながらオレを見た。
渋『おまえ、笑うんや』
貴方『笑うわ』また、笑ってる。
渋『作り笑顔しかせん思ってた(笑)』
貴方『今日、DJ良かったからから(笑)』
貴方はそう言うと、タバコの煙を空に向けて吐いた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ＳＣＣＳ(プロフ) - kimi2018yoriさん» すみません、目次の下の登場人物設定の方へ、お名前入れてみてください。二度手間になって、ごめんなさい！ (2019年3月27日 19時) (
レス) id: 80da970007 (このIDを非表示/違反報告)
ＳＣＣＳ(プロフ) - kimi2018yoriさん» ほんとですか！？すいません！直してみます！コメントありがとうございます！ (2019年3月27日 19時) (レス) id: 80da970007 (このIDを非表示/違反報告)
kimi2018yori(プロフ) - 名前が変わらないので読みにくいです。 (2019年3月27日 18時) (レス) id: b1a5070431 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ＣＳ
| 作成日時：2016年2月13日 18時
