▼〃〜サンプルボイス ページ4
▽デメリット
魔法を使用すればするほど、手先の末端から凍えていく。要は対象を凍らせる魔法なのであるが、それは自分に対しても同じように作用する。魔法は手の先から放たれていくため、当然ながら指先から魔法の影響が出始める。長時間かつ過度な魔法の使用は、ともすれば己の肉体をも凍結させかねない。程度の差はあれど、戦闘後は凍り付いたように腕が冷たい。素肌で触れればぴったりくっついてしまうのではないかと錯覚するほど。当然ながら普段通り腕や手を動かすことは難しくなる。
実際そのような事態に陥ったことはないが、魔法をありったけ放出した果てには、自分も凍死するのだろうとのこと。
【サンプルボイス】
一人称:私、俺、僕
二人称:貴殿、貴公、お前、あなた
「…………。貴殿とはお初にお目にかかるな。先に名を尋ねるのは不躾であるゆえ、僭越ながら私から失礼する」
「銀腕が副団長、ユージーン・レッドフォード。お招きに預かり参上した」
「して、状況は。簡潔で構わぬから、噛まない程度に説明を。……──。……良いだろう。ではこのように──」
「戦闘終了。各自速やかに撤収せよ。対象は見逃していないな? ……宜しい。負傷者は速やかに衛生機関のもとへと行くように。動けない者には肩を貸してやれ。私も手伝おう、怪我の程度も見てやる。そこに楽にしなさい」
「今の、私の手には触らない方が良い。手先の凍傷はこたえるぞ」
「こう…こうなあ、この状態のまま素手で触るとくっつく。そうなると、無理やり皮膚が引っ張られる。後は、まあ……ご想像にお任せしようか? 痛い話は得意でもないのだろう。私もお前を怖がらせるために話したわけじゃないからな」
「随分と楽しそうだな、何の話をしていた? 愉快なことに私を省いてくれるなよ」
「逃げられた。理由? 知らん。楽しそうな顔をしていたから声をかけたら、それきりだったな」
「…お前を、軽蔑する……」
「『見目だけは美しい』、か。──伝承の悪魔は麗しい相貌で人間を惑わし、弄んだ挙句にはその魂を喰らうそうだが……我々も存外、そうやもしれんな」
「あは! ……まさか、私が貴公らを取って食うとでも? やはり人様とは御冗談も人一倍とお見受けするが、自信は如何ほどで? ……いいえ私は冗句など何一つ申しておりませぬが──今宵は質のよい物を口にしたい気分でありますので、ではこれにて」
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