夢なんかじゃない。(ym×in)【完結】

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でも、





監督「はーい！本番！よーい！スタート！」





──────




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「······あ、、。」




ｸﾞｽﾝ。





····おれ、見ちゃった。
彼女とやまちゃんがキスするとこ。


そっか、このドラマ恋愛モノだったっけ。





撮影だって分かってるのに、すごく嫌で勝手に涙が溢れてきて、






「····もう戻ろ。」






そう言ってスタジオを後にした。









·









『見つけたっ！伊野尾ちゃんっ！！
こっち！！！』




「えっ？」




急に手を握られて、走ってるおれ。


目の前を走るのは、


·····え？やまちゃん？



『こっちこっち！
はい！しゃがんで！！』


電気も付いていない機械が置いてある小さな部屋に隠れたみたいなんだけど、、



状況が把握出来ないおれ。




「や、やま？」


『あー！はしったぁ。つーか、しつこいんだよなぁ。』



え？おれのことだよね？ごめん。ずっと見てて。


そう思い、俯いていると、


『ち、違うちがう！伊野尾ちゃんなわけないじゃん!!』


「ほんと？」


暗いのを理由にやまちゃんの事をじっと見つめる。



『ほん、、////あっ、もっとこっち来て！』







フワッ。




あ、やっぱり、、、

この匂いって、、、。








·

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