夢なんかじゃない。(ym×in)【完結】

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ﾊｧﾊｧ。

あっ、このスタジオだ。

部屋の中らしきセットが組み立てられている。

居るかな？いるかなー？ってキョロキョロ探してると、




"山田さん入りまーす！”






·····ﾄﾞｷｯ!!!。







パジャマ着に身を纏ったやまちゃんが入ってきた。



きゅーん////。





めちゃくちゃ可愛いんだけと!!!!
黒の上下に襟と袖の所に赤のラインが入ってる！
しかも、寝起きのシーンらしく髪の毛がセットされてなくて無造作になってて、



やばいよー堪らないよー。
可愛いがすぎるよー！！


そぉっと見てたら、



「伊野尾さんですよね？」

ビクッ！！

「あ、はい。」


「あ、やっぱり！急に声掛けちゃってすみません。山田のマネージャーです。先日はインタビューありがとうございました。よろしければ、こちらで見て行ってください！」

「あ、ありがとう、ございます。」



優しいマネージャーさんに声を掛けてもらったお陰でセットが見やすい所に行くことができた。







······ここまでは、良かったんだけど、






助監督「はーい！では次、一ノ宮アンナさん入りまーす！」


あ、やまちゃんと共演する若手女優の子だ！
わー細い、顔小さい！


「おねがいしまぁす。」って入ってきた彼女は、やまちゃんに上目遣いで、ニコニコしてて。

やまちゃんを見ると、彼もまた笑ってる。





·····むかつく！満更でもないのかな？





でも、お似合いだな。。




撮影を見学していると、
朝、一ノ宮さんがベッドで寝ているやまちゃんを起こしに来るシーンみたいで、

"起きてぇー”って顔を近づけるテスト撮影が続いている。




変なの。おれの方がもっと上手く起こせるもん！

そんな風に、ヤキモチ全開のおれ。




だったら帰れよ？って感じだよね。笑




でも、見たくないのに見てたい自分もいて。

だから、このシーンが終わったら戻ろうって思ってた。


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