第九節五人の戦士揃う時2 ページ43
翌日。
炎を休業し、ヨミの穴の前にやってきた立香達。
立香(またこの穴の中に入るのか…
まぁ、この面子と一緒なら、発狂することはないかな。)
シトナイ「ここがヨミの穴ね。確かに魔物の気配はないけど、人間が易々と入れるような場所じゃないのはわかるわ。」
ジャガーマン「皆!きび団子は貰ったかニャ!?おやつは300円までだぞ!」
ジャンヌ・オルタ「ちょっと!鬼退治にピクニック感覚で挑むこの猫もどき、何とかして!」
李書文「ふっ…騒がしいが、これもまた一興…。」
立香「…あれ?ヨミの穴の中…何か明るくない?」
立香がヨミの穴の中を覗くと、奥に向かって、壁際に数本の松明が設置されていた。
立香「これ…!」
葉「昨晩、立香が寝ている間、アンナが一人で設置したんよ。」
立香「女将が一人で!?」
葉「あぁ。オイラも一緒にやるぞって言ったんだが、明日、鬼退治するんだから、余計な体力使うなって言って、アンナ一人でやったんよ。」
立香「女将…!ありがとう…!」
アンナ「あたしにここまでさせておいて、負けたらどうなるかわかってるんでしょうね?」
立香「うん!絶対勝って、プリンセス・ハオを目覚めさせてみせる!」
こうして、立香はヨミの穴の中に入っても、アンナが設置してくれた松明の灯りのおかげで暗闇に発狂することなく、平常心を保ちながら、皆と共にヨミの穴の最奥までたどり着くのだった。
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作者名:タンポポ | 作成日時:2022年10月6日 12時