第八節蓮8 ページ38
アンナ「ただ、強いて言うなら…
生前、葉が生きていた頃、葉が闘って勝ってきたシャーマンの中でも、アンタ程度の奴はまあまあ居たわ。
今さら、葉がこれしきのことでくたばる程、やわに鍛えてない。
何せ、このあたしの特訓スペシャルメニューをこなしたんだから。
…ナメんじゃないわよ、あたしの旦那を。」
立香「女将…。」
李書文「ふっ…つくづく豪気な娘よ…。今の一撃、小僧の身で耐えられるものなら、称える所だが…」
葉「いってぇ〜!」
立香、李書文「!」
葉は肩の傷に手を当てながら、起き上がっていた。
アンナ「葉。霊核が無事なら、とっとと立ちなさい。
アンタもいつまで見くびられてるつもり?
いい加減、あいつの鼻っ柱を折る位の気概を見せなさい。」
葉「へへ、それもそうだな。」
アンナの叱咤に葉は嬉しそうに応え、立ち上がり、オーバーソウルを構えた。
立香(すごい…これが夫婦の絆…私より年下なのに…)
アンナ「アンタもアンタよ、立香。」
立香「はいっ?」
アンナ「アンタ、ここへ何しに来たの?
一応、葉のマスターでしょ。あの自称蓮の強さに怖気づいてることしかできないのなら、炎に帰りなさい。」
立香「!…いいや、帰らない。
ありがとう、女将。
私、葉くんから目を離さないようにする。」
李書文(もしや…霊核に儂の攻撃が及ばぬよう、あえて肩で攻撃を受け流したのか…?
だとしたらこやつは…なかなかの手練れ。
面白い…!)
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作者名:タンポポ | 作成日時:2022年10月6日 12時