第八節蓮7 ページ37
李書文「かわすだけでは儂に攻撃は届かんぞ!」
李書文がまたしても無駄のない連撃を葉に繰り出す。
葉「懐かしいな。蓮の中華三昧を思い出したぞ。」
李書文「!」
葉はその連撃に対し、素早く剣の構えに入る。
葉「阿弥陀流…後光刃!!」
李書文「!」
葉の放たれた無数の斬撃が李書文の連撃を見事打ち払う。
その内の一撃が李書文の横っ腹をかすった。
李書文「…なるほど。攻撃こそ、最大の防御か。」
立香「すごい…すごいよ葉くん!これなら…」
アンナ「まだよ。まだあいつはピンピンしてる。」
李書文「ふっ…小僧と侮っておったわ。
面白い。ここまで儂をたかぶらせるとはな。
だが、その殺さずの剣、儂には到底及ばぬ!!」
次の瞬間、李書文は目にも追えぬ速さで葉の左肩から胸にかけて槍で斬りつけた。
葉、仰向けに倒れる。
立香「葉くん!!」
アンナ「あいつ、まだ出し惜しみしてたのね。」
李書文「出し惜しみではない。儂はこれまで一切、手加減をしておらぬ。
にも関わらず、この短時間の間に儂の攻撃に追い付いてきたこの小僧になら、殺す気でかかっても…いや、殺す気でかからねば武人として、無礼だと思ったのだ。」
立香(!!やばい…李書文さんに火が点いた!!)
アンナ「やれるものならやってみなさいよ。」
立香「女将!?」
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作者名:タンポポ | 作成日時:2022年10月6日 12時