第一節おしゃまなシャーマン1 ページ14
微小特異点にて。
立香は町中を歩いていた。
立香「確か、鬼門って北東だっけ?うーん…方位磁石とかあればわかるんだけど…
…それにしても、暗いなぁ。
人の気配もしないし…。」
辺りを見回すと、マタムネの話していた通り、亡霊らしき影がうようよ居た。
ひとだまのような形をしたものも居れば、人の形をしたものもいた。
立香(確か、眼を合わせちゃいけないんだよね…。)
立香はその亡霊達を避けるように慎重に歩く。
そろりそろりと北東の方角を目指して進む。
前を向いて前進しようとしたその時…。
立香(ん?何か…視界がぼやける…なんだ?)
立香は眼を凝らして、そのぼやける何かを見つめる。
そこで恐る恐る上を見上げると…
ソレと視線がかち合ってしまった。
亡霊「オオオォォ…」
立香「!!」
立香の中の生存本能が警鐘を鳴らす。
今すぐ逃げろと。
立香はその亡霊に背中を向けて走り出す。
立香(やばい!!アレって多分やばいやつだ!!)
立香は走りながら、後ろを見る。
亡霊らしきものはものすごい速さで立香を追いかけてきていた。
立香(速い…こりゃ逃げられそうにないな…
それなら…!)
立香、右手の手の甲を掲げる。
立香「逃げられないなら、戦うしかない!!」
サーヴァントを召喚して戦おうとするが…
召喚できない所か、令呪も反応しなかった。
立香「!?」
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:タンポポ | 作成日時:2022年9月28日 13時