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4 crystal* ページ7

貴女side



男の人に話しかけられて、思わず後ずさってしまった。



「あっ…… 」


やってしまった、と自分の頭を抱えたくなる。

きっと男の人も不快に思っただろう。


どういう状況であれ、助けてくれたのに。


すると、男の人は私に近づいてきた。


「怖がらなくていい。私は敵ではない。お前の名は?」


そう聞かれてしまって驚いた。やっぱりこの人の声は優しくて、心を落ち着かせてくれる。


今まで、私に関わってきた人は、おそってきたか、変なものを見るかのような目で離れていったのに。


「わっ、私はセレスティアルティア一族のAです…… 」



「そうか、私はオロチという」



じゃあオロチさんって呼ぶことにしようかな。


「オロチさん、助けてくれてありがとうございます」と云おうとしたけど言葉が喉にひっかかって上手く言葉にならない。


「あの、よろしくお願いします…… 」


「Aというのだな。そんなに固くならなくていい」


そう云ってオロチさんは少し考えるような仕草をした。

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作者名:すみ恋。 | 作成日時:2015年3月21日 13時

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