40 crystal＊ ページ44
貴女side
「どういうことでしょう………？
オロチさん……… 」
「さぁな…………、何か意味をもっているとは思うのだが………… 」
「これは、解読が必要であるな……… 」
「よーし、やってみるか！」
この謎の文章の解読をすることになった。
皆さんが本を取り囲むようにして座った。
「ええっと、じゃあ、まず
『その国を守りし６つの光』とは
なんでしょうか………？」
「まず、『その国』とは、『セレスティアルティア王国』のことと考えるのが普通ではないか？」
「ああ、そう考えるのが一番合っているな。」
土蜘蛛さんと大ガマさんが話し合いを進めて
いく。
「ならば、『守りし６つの光』とは……？
A、何かセレスティアルティア王国について知らないか？」
オロチさんに聞かれて、思い出そうとするけれど、王国の記憶が全くない。
「まぁ、仕方ないよ。でもさ『守る』っていっていっても、護衛的なほうじゃないかもしれないねェ。」
「キュウビ、どういうことだ………？ 」
オロチさんが問い詰めている。
キュウビさんを見る視線が鋭い。
「別に、『守る』っていってもいろんな使い方があるでしょう。伝わっているとか、見守っているとかいう意味も。神様とかが近いんじゃない？」
「なるほど、そうするとこの場合『光』も本当の光ではなく、何かを例えている………？」
「名前は、『悲しみ、悔み、怒り、喜び、希望、楽しみ』か……… 」
土蜘蛛さんがそう言った時、
「あぁっ…………！」
私は叫んでいた。
「A？何か思い出したのか？」
「そうなんです！その光の名前は、すべて人間の感情の名前なんです！
セレスティアルティア族は、感情を与えた妖怪で、その感情はクリスタルのように目に見えるんです。」
「感情がクリスタルになっている………？」
「はい、正確には人々の募った思いの心が結晶となって見えるのです。
なので、その『光』とは感情のクリスタルのことだと思います！」
私は、知っていることを詳しく話した。
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作者名：すみ恋。 | 作成日時：2015年3月21日 13時
