*･゜ﾟ･*:.｡..:*奇跡という名の涙水晶*･゜ﾟ･*:.｡.:*･【妖怪ウォッチ】 (ページ42)

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38 crystal＊ページ42

貴女side

「あれは……………？」

オロチさんの声に反応して、机を見ると
確かに引き出しが付いていた。

「なんでしょう………？」

私はさっき、転んだ時にお茶をかぶってしまった
びしょぬれの重くなった服で立ち上がった。

机に近づくと、引き出しには鍵が掛かっていることに気が付いた。

「鍵がないと開けられぬな………。」

「じゃあ、鍵も探してみるか？」

鍵………………

どこにあるのかな………

なんか忘れているような…………

鍵………………

…………！

思い出した、もしかするとお母さんと別れる時にもらった鍵のことかもしれない。

「皆さん、鍵なら一つ心当たりがあります！

えっと………あっ、これなんですけど…… 」

私は鍵を出した。もうだいぶ古い鍵だ。

「それは…………？」

「実は、お母さんと別れる時に、コンパクトと一緒に渡されていたんです……！」

「そうか、その鍵で開けられるかやってみてくれないか。」

「分かりました……！」

鍵穴に鍵を差し込んで回してみた_______

ガチャ

「………あっ！開きましたよ！」

「そうか……！中に何か入ってるか？」

「えっと…………こんな物が…… 」

中には、分厚い本があった。

表紙には「セレスティアル族の涙と結晶」と書かれていた。