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36 crystal＊ ページ40
オロチside
予定通り、次の日。
私たちはセレスティアルティア族についての手がかりをさがすために、Aが住んでいた家を目指して出発した。
やがて、Aに案内されて、深い深い森の中を進んで行った。
「今日は暑いな………。」
「そうですね、オロチさん。私が家を出た日は雨だったので…………。」
「もう、あれから二ヶ月もたったのか。」
「本当に、あっというまですね……！」
なんて、Aと話をしながら歩いていると、
草木の茂みの奥、そこ一点だけ光がさす空間があるのが見えた。
「皆さん、着きましたよ！」
Aが嬉しそうに振り返った。
「ここに住んでいたのか……、結構いいところだな。」
「はい……！ここは自然も豊かで、動物さんたちもたくさんいるんですよ。」
土蜘蛛殿方も珍しそうに辺りを見渡していた。
「A、お主の家は 何処だ？」
「あっ……！えっとですね、こちらです！」
そう言って、Aが草のつるが絡まり合っている場所をかき分けると、茶色いドアが現れた。
「ファントムたちに見つからないように、入口を隠していたんです。」
「そうだったのか。家が見当たらず、どうしたのかと思ったぞ。」
土蜘蛛殿が納得したように頷いた。
「でも、どうしてこんな所に家が建ってるんだ？」
「私を育ててくれたお母さんのお父さんが、私のために建ててくれたらしいんです。」
Aはドアを開けた。
「どうぞ、入っていいですよ。」
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作者名：すみ恋。 | 作成日時：2015年3月21日 13時
