18 crystal* ページ21
貴女side
「あら、可愛らしいお客さんじゃないの。」
土蜘蛛さんに似ている、人が話しかけてきた。
「こっ、こんにちは。Aと申します。」
「Aちゃんね。
いらっしゃい、私は女郎蜘蛛よ。ほら、あなたも自己紹介をしなさいよ。」
すると今まで女郎蜘蛛さんの後ろに隠れていた、大ガマさんに似ている人がそっと顔を出した。
「…大やもりです。」
その人はボソッとそう言うと、またサッと女郎蜘蛛さんの後ろに隠れてしまった。
「ごめんね、すっごく人見知りなのよ。」
「いえいえ、私も人見知りで…………。」
今更ながら自分が知らない人とこんなに話せたことを嬉しく感じた。
私も少し進歩できたのかな………………?
「どうしたの?Aちゃん。」
「あっ、そういえば、土蜘蛛さんがお二人をお呼びしていて。」
「……でも私も忙しいのよね〜、」
女郎蜘蛛さんはそう言うと悩んだ表情をした。
「ええっと、お饅頭を皆で食べようとおっしゃられていて………。」
「「いきます。」」
お二人共、さっきの悩みはなんだったのか、もう行くしたくを始めていた。
大やもりさんも目をキラキラさせている。
本当に、皆さんお饅頭が大好きですね。
「さっ、したくが出来たわ。行きましょっ!」
「早くお饅頭食べたい……………! 」
「ふふっ、じゃあ、行きましょうか!」
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作者名:すみ恋。 | 作成日時:2015年3月21日 13時