15 crystal* ページ18
貴女side
「……!?ごっ、ごめんなさいっ!」
驚いて、床に座り込むとその人は、
「大丈夫か?お嬢さん?」
そう声をかけてくれた。
「……大ガマよ、何故ここにいる?」
そう低い声で土蜘蛛さんが言った。
少し顔をあげると、大ガマさんと呼ばれたその人は笑顔で言った。
「いや、別に一緒に饅頭食べようと遊びにきただけだけど?
ところで、このお嬢さんはどうしたんだ?」
大ガマさんはまだうずくまっている私の方を見ながら土蜘蛛さんに聞いた。
大ガマさんと土蜘蛛さんはどんな関係なんだろう。
「ああ、オロチが倒れているところを助けたのだ。
Aというらしい。」
土蜘蛛さんが説明すると大ガマさんは私を向いて、しばらく珍しそうに眺めた。
「オレは本家の大将、大ガマだ、
よろしく頼むぜ!」
「こっ、こちらこそよろしくお願いします!
……あの、大ガマさんと土蜘蛛さんはどういう関係で……?」
「全く、性格も感性も大ガマは理解しがたい。」
「昔からの知り合いだ。一様、敵対しているしな。」
二人がそっぽを向くと、えんらえんらさんが割り込んできて、
「あらぁ〜!そんなこと言って、なんだかんだ言って仲がいいじゃない〜。」
えんらえんらさんは、笑っている。
「仲良くなどしておらぬ!/ない!」
「…………!/…………!」
お二人さんの息はぴったりだった。
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作者名:すみ恋。 | 作成日時:2015年3月21日 13時