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10 crystal＊ ページ13
貴女side
すると、男の人がふすまを開けて入ってきた。
「土蜘蛛殿…！」
オロチさんが、サッとひざまずいた。
「おお、オロチ。今日も本陣を任せてしまってすまなかったな。」
「いえ、そんなことは。」
もしかして、この人が大将のオロチさんの大将だったりして…。
やがて、男のひとは私の方へ目を向けた。
「……この少女はどうしたのか？」
「ひがん山トンネルに倒れていたので、つれて参りました。
セレスティアルティア族のAと言うそうです。」
「…はじめまして、Aと言います。」
私は自己紹介をして頭を下げた。
「うむ、吾輩は元祖の大将、土蜘蛛と申す。」
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作者名：すみ恋。 | 作成日時：2015年3月21日 13時
