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ab side
───バタンッ
ab「え！？佐久間！？」
嫌な予感がして急いで風呂場に戻る。
不運なことにその予感は的中していて、佐久間は床に横たわっていた。
ab「ちょっと！？佐久間！大丈夫！？」
sk「…ん…ごめん、阿部ちゃん…」
ab「どうしたの？体調悪い…？まあ、こんな土砂降りの中倒れてたら体調も悪くもなるだろうけど……」
sk「違う…違うの…」
ab「じゃあどうしたの…？
…佐久間。俺エスパーじゃないからさ…ちゃんと言葉で言ってくんなきゃ分かんないよ」
しばらく沈黙が流れた後、佐久間が震える手を握り口を開いた。
sk「………あんまり阿部ちゃんを困らせたくなかったから言わなかったんだけど……
俺、目が見えなくなっちゃったの……治るかも分かんない」
震える声でそう言った佐久間の頬には、一筋の涙が伝っていた。
予想もしなかったその言葉に俺は愕然として言葉が出ない。
さっきから焦点が合わなかったのはそのせいだったのか…
何が原因で見えなくなったの、と尋ねても佐久間はダンマリを決め込む。
何だか聞いちゃいけないような気がして俺は慌てて謝った。
ab「ごめん、いいよ。でもいつか教えてくれたら嬉しいな…」
sk「うん…阿部ちゃんは悪くないんだからさ、謝らないでよ。寧ろ助けてくれてありがとう」
ab「相変わらず優しいね、佐久間は。……ほら！とりあえず風呂入らなきゃだから。でも一人で入れないよね…？一緒に入る？」
sk「え…」
ab「視力失ってるんだから仕方ないでしょ？昔から佐久間はそうやって強がって無理してるじゃん。強がってばっかじゃなくてたまには俺に甘えて、頼ってよ。それとも…普通に俺と入るの嫌だった？」
sk「ううん、全然嫌じゃない。じゃあお構いなく…」
昔の元気さの面影もなく今の佐久間はぐったりとしていて、俺が助けないと、と思わざるを得ないくらいだった。
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玲央 - れむさん！裏表現の方に行きたくて調べたんですけどでてこないのでどうすればいいですか？ (2021年7月4日 18時) (
レス) id: 68c093de5b (このIDを非表示/違反報告)
れむ(プロフ) - 若菜さん» コメントありがとうございます。最後まで見守ってくださりありがとうございました！無事完結することができました！え、すごく嬉しいです（ ; ; ）本当にありがとうございます！頑張ります！ (2020年5月27日 21時) (レス) id: a8b232d09b (このIDを非表示/違反報告)
若菜(プロフ) - 初コメ失礼します！無事完結おめでとうございます！このお話を読み始めた時は更新が楽しみで楽しみで仕方なかったです笑また、新作が出来たら読みに来ます！頑張ってください！ (2020年5月27日 21時) (レス) id: 91c2cca85c (このIDを非表示/違反報告)
れむ(プロフ) - めぐみみさん» ここまで温かく見守ってくださって本当にありがとうございます！無事完結できて良かったです。本当にあべさく沼はハマったら抜け出せませんよね！わー！ありがとうございます！(o^^o) (2020年5月27日 19時) (レス) id: a8b232d09b (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - 完結おめでとうございます。これからも2人が幸せに暮らしていけたらいいなあと願うばかりです。余談ですが、私もあべさく沼から抜け出せませんっ。まあ、抜ける気もさらさらないのですが（笑）新作が出来たらまた読みに来ますね？ (2020年5月27日 19時) (レス) id: 5685bea8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れむ | 作成日時：2020年5月22日 6時
