~番外 『僕じゃなくって』~ ページ20
ふっと思い付きました。
ここの夢主さんではありません！
あとソウジロウが報われない感じです、はい。
〜*〜*〜*〜*〜
「A、入りますよ」
コンコン、とドアをノックすると、中から「どうぞ」と聞きなれた柔らかい声が返ってくる。
部屋の主は机に向かって何か作業をしていたようだった。
「いらっしゃい。毎日ごめんね、ソウ君」
「僕が来たくて来てるんです。はい、これ」
「お、何だ何だ」
「プリン。A、好きだったでしょう？」
「うん！大好き！」
ありがとう、と嬉しそうに微笑んで紙袋を受け取る彼女に、思わず僕の口許も緩む。
「そういえばナズちゃんとかシロくんとか、元気？」
「はい！とっても」
元茶会のメンバーである彼女。
解散となったとき、丁度このギルドーD.D.Dに誘われていたらしく、今もここに所属している。
僕としては、自分のところに一番欲しかったのだが。
改めて部屋を見回す。
ベージュ基調のソファにベッド、木目が綺麗なクローゼットやタンス、それから彼女が向かう机。
家具は必要最低限で、造りもかなりシンプルである。
書き物が出来る机があるのは、彼女のサブ職業が筆写師であるからだろう。
しかし今日は、その上に見慣れない何かが散乱していた。
「これ、何ですか？」
近づいてそれをつまみ上げる。
……折り鶴？
「あ、ああそそれ、は……」
急にがたんと立ち上がり、椅子まで倒して慌てるA。
「……クラスティ、さんに？」
尋ねれば、彼女はうつむき加減に頷く。
「……いやあ、さ？病気じゃないけど、あれよ。……願掛け、みたいな？」
へへっと笑うその顔は、どこか寂しそうで。
フレーバーテキスト。
名前通り単なる香り付け程度でしかなかったはずの、アイテムに付属した文章。でもそれは、ゲーム時代の話でしかない。味も痛みもあるこの世界では、その“常識”は通らなかった。
「ほんっと、なにしてんだろね。他人かばってまで、さ」
クラスティさんのいない今、あの人を誰より慕っていたAは、確実に気を落としていた。
「一日五羽折っててね」
クラスティさん自身も、彼女をパートナーのように想っていたらしい。
「それだと２００日もかかるんだけど」
ギルド内で“ミロード”と仰がれた彼に対し、彼女は“奥方”なんて、親しい一部では呼ばれていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
あんぱん
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラクター
てとら
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜の花 - とても良い話でした！ソウジロウ君の夢小説、完結は少ないのですが最後まで読めて嬉しいです！これでテストも頑張れる…！ (2021年4月10日 21時) (
レス) id: 22491bc67a (このIDを非表示/違反報告)
黒崎暁月 - 彼方さん» PS,上手く書くコツですか……(^_^;) 私自身まだまだだと思っているので教えてほしいくらいです(こら) ううん、言葉を選んで遊ぶというか、｢こんな言い方したら面白いんじゃね？｣みたいなのは心がけている……というか、つい楽しくてやってしまいます(だからどうした) (2016年6月7日 18時) (レス) id: 2822cfc68d (このIDを非表示/違反報告)
黒崎暁月 - ありがとうございます!! 画像の投稿は、ヘルプから画像のアップロード(だったかな……)をすれば出来ますが、ログインしていないと出来ないかもしれません(>_<) 分かりづらい説明でごめんなさい。イラストは是非載せさせて頂きたいので色々調べてみますね！ (2016年6月7日 18時) (レス) id: 2822cfc68d (このIDを非表示/違反報告)
彼方 - 初めまして、彼方と申します。この度は夢主樣のイメージイラストを描かせて頂いたのですが、お恥ずかしながらどう投稿すれば良いのか分からず・・・。教えて頂けませんか？ P.S黒崎暁月さんの作品、大ファンです！出来ればうまく書くコツ教えて頂けませんか？ (2016年5月25日 0時) (レス) id: f81975a2a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎暁月 - るぅさん» ですね、私も書きながら「何でこいつら爆発しないんだろう」と何度思ったことか(こら) 優しいお言葉ありがとうございます！ 第一志望に合格してここに帰ってこれるよう、頑張りたいと思います……!!!!!! (2015年12月28日 20時) (レス) id: 942e2bf01a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒崎暁月 | 作成日時：2014年10月30日 20時
