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そんな嬉しそうなAの顔も、すぐに悲しそうな顔に変わってしまった。
Twitterでファンたちの反応を見てしまったAはそれからというもの、仕事や練習が終わってからは部屋に直行してずっと引きこもって、ご飯だって食べてないと思う。
最初はひとりにしとこうってみんな放って置いたんだけど、さすがに引きこもっている時間が長すぎた。
こういう時にAのメンタルケアをするのはいつもジニヒョンか俺の役目。
今回は俺が行かせてくださいって言ったんだ。
だって、Aの女性としての魅力をメンバーの中で一番にわかっているのは俺だから。
JK「Aのドレス、すごい似合ってたよ、綺麗だった」
「ううん、綺麗じゃダメなんだよ」
JK「そんなことない。だってAは...」
「そんなことあるんだって！私は...防弾少年団のメンバーなんだから、だから、カッコよくなくちゃ」
JK「A...」
あぁ、やっぱり。
俺の考えてたことは当たってたんだ。
Aは本当に心の底からカッコよくなりたいって思ってるわけじゃなくて、かっこよくならなきゃって思ってるんだ。
こんなんじゃダメだ。
このままじゃAの心が壊れちゃう。
いつか耐えきれなくて防弾少年団を辞めちゃうかもしれない。
俺たちは3年後には再契約の話が出てくるっていうのに。
そんなの絶対に嫌だ。
だって、Aがいないと防弾少年団じゃない。
JK「別にパーティーなんだからドレスくらい着たっていいじゃん」
「違うよグガ。ファンが悲しんでるの、全然良くない」
JK「でも、俺たちにだってプライベートくらいあるよ。女性がパーティーにドレスを着ていくのは普通でしょ」
「そうじゃない。私は、アイドルなんだから」
JK「でも...」
「もういい、やめてジョングガ。慰めようとしてくれてるのはわかってるし、すごくありがたいけど、でも、今は独りにさせて」
JK「こんな状態のAを放って置けない」
「お願い、グガ」
じっと見つめられて俺は引き下がるしかなかった。
ああいう状態のAはどうやっても引き下がらない。
仕方がなく部屋を出た。
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紅蘭(プロフ) - かのんさん» 一番だなんて恐れ多いですが、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年6月9日 23時) (
レス) id: 494c8cd1da (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 紅一点で一番好きなお話です！これからも楽しみにしております(評価つけ終わってるのに毎回押しがち) (2021年6月8日 18時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅蘭
| 作成日時：2021年6月2日 12時
