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そうしてしばらくたった頃。
ようやくAが口を開いた。
「でも、もし、今日みたいになっちゃったら、みんなに迷惑かけちゃう...し、練習もできなくなるし、デビューも...」
JN「そうだねぇ...、確かに」
「それはいやです...」
JN「うーん、じゃあさ、僕にだけ本音を言ってみるのはどうだろう。誰にも言わないよ。今日みたいになる前に吐き出すことは大事だし、なんたって僕は長男だしね。Aの好きな時だけでいいよ。僕はただ聞くだけだから」
「でもそれはめいわ...」
JN「こら、迷惑とか言わないで。Aは僕にとって可愛い妹分なんだから。家族みたいなものだよ。だから全然迷惑なんかじゃない。ドーンと頼ってくれていいんだよ」
僕がそういってとん、と自分の胸を叩くと、ようやくAがこちらを向いた。
Aの目は少し赤くて、誰が見ても泣いた後の顔をしている。
ほんとに...？と小さく聞いてきたAはどう見ても可愛い僕の妹だった。
今まではAと僕の間には他のメンバーとは違う、男と女の境界線みたいなものが少し存在したけど、この日のこの瞬間にその境界線はなくなった...と思う。
少なくとも僕はそのつもりだ。
JN「今日の練習はここまでにしよう。先生には僕から言っておくから」
「......そう、します」
JN「うん、いいこだ」
よしよし、とAの頭を撫でてみる。
少しこども扱いしすぎたかなとは思ったけど、そんなことはなかったらしく、Aは嬉しそうに笑った。
そうしてこの日から、Aは時々僕の部屋に現れてはいろいろなことを話してくれるようになった。
最近ではその役目もジョングクに奪われつつあるけど。
別に悔しいとか思ってないよ？
二人とも僕の可愛い妹と弟だからね。
うそ、ちょっとだけ、いや、かなり僕の役割を奪われたようで悔しい。
でもマンネ同士がギクシャクするよりいいから、ここは長男として大人しくしておくことにする。
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紅蘭(プロフ) - かのんさん» 一番だなんて恐れ多いですが、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2021年6月9日 23時) (
レス) id: 494c8cd1da (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 紅一点で一番好きなお話です！これからも楽しみにしております(評価つけ終わってるのに毎回押しがち) (2021年6月8日 18時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅蘭
| 作成日時：2021年6月2日 12時
